食べる・読む観る(買う)

2015年9月21日 (月)

バラジャムの誘惑

安保関連法案成立の修羅場のあとはシルバーウイーク。理由づけはともかく、最大5連休になるという、結構な休日でございます。

ワタシ、金曜日の夕に、「納品は連休明けでいいよ~」という有難い仕事が入りました。うぉほほっ。よそ様が遊んでいる間は仕事に励みます。世の中が勤勉モードに復帰したら、好き勝手いたしまする・・・

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8月の暑いさなかに新宿にお出かけしました。

近頃半径1キロ圏内をせかせか歩き回ることの多くなった日常において、電車に乗って新宿に行くのはちょっとした“遠出”です。

目的地に行く前に、新宿高野本店にちょこっと寄り道。

ほほほのほっ。念願の「バラジャム」を買いましたのよん。これ。

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通信販売でも買えますけどね、本体が594円で、送料が594円かかりますのよ。(関東地方)

2つ買える値段で1個しか手に入らないのはいや(とことんケチ)。

8月お出かけの予定が入ったときに、新宿高野本店で絶対買うぞ、と決めていたのでした。

で。左に並んでいる瓶は何でしょう。

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ブルガリアのダマスクローズのバラジャムです。

実は、吉祥寺の輸入食品店で手に入れていました。開封するのがもったいなくて、タカノのバラジャムを買ったら、両方同時に味わってみようと。

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で、お味はどうだったかといいますと、すみません、まだ開けていません。

日々誘惑に駆られるのですが、冷蔵庫の中に自家製の梅ジャムが入っておりまして、あれを食してからでないと、いけなかろうと。

瓶を並べて想像しています。タカノのはさらっとした、シロップみたいなジャムかな。ダマスクローズの方は、ぎっちり実(花弁)が詰まっていそう。

どちらも紅茶に合うんだろうな。ああっ、開けてしまいたいっ。

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2015年6月 8日 (月)

ベジマイトなるもの

以前「謎の味覚」(2012年6月23日)で、強烈な見かけと味覚の食べ物を取り上げました。

「(略)その黒いドロドロはマーマイト。愛する人と、憎悪する人がいる。」

しばしば味覚音痴と称されることのあるあのイギリス人でさえ、全く受け付けない人がいるらしい、まさに謎の食べ物「マーマイト」。

ならば食べてみたいものよのう・・・

通販で買うか。4瓶セットですと。バラ売りはないんかい。もしもハズレだったらどうしてくれる・・・

と迷っているうちに忘れてしまいました。

先日、近所の輸入食品店のジャムコーナーをうろうろしていて「ベジマイト」を発見。おおお、マーマイトの親戚筋です。あっちが英国産でして、こっちは豪州産。「女王陛下よ永遠なれ」と口をそろえるイギリス連邦国。

よって、瓶の中身もほとんど同じでありましょうぞ。買いましょうぞ。税込み348円ですと。手頃ではありませぬか。ハズレでも諦めがつきましょうぞ。

↓これね。

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健康食品ですわね。酵母ですよ、酵母。

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ほほう、森永乳業が販売してるじゃありませんか。

蓋を開けると・・・ ほとんどチョコレートスプレッドみたい。

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が、なにせ原材料が「酵母エキス」。次に「食塩」と来ている。

しょっぱー

が第一声でありました。なんじゃこれは。

ええと、この匂いと味は・・・ ノリの佃煮 に エビオス を混ぜればこうなるかな・・・

しかし、まずくはないぞ(←大いに問題ありかも)。

マーマイトもベジマイトもネット評は散々です。一方で、好きな人は大好きらしい。

で。

ワタシ、しばらくパンに塗って食べているうちに、後を引くようになりました。

「うまいじゃないか」 

ワタシ、味覚音痴かもしれない・・・ 興味のある方は自己責任でお試しくださいまし。

マーマイトにはパディントンベア主演の傑作CMがありましたが、ベジマイトにはこれと言ったCMが見当たりませぬ。

↓少々古いの2点

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Vegemite "Happy little vegemites" TVC 30秒
https://youtu.be/h5r3HAJh8es

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How to Eat Vegemite  2分45秒
https://youtu.be/K5N4s3UD0ys

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2013年8月16日 (金)

『猫の缶詰』

落語家 三遊亭圓窓師匠の「食い物の恨み」話です。

仕事を終えて夜遅く帰宅した師匠。女房ドノはTVのサスペンスドラマに夢中でご飯を作ってくれません。「男子、厨房に入るべからず」世代の師匠は台所関係一切ダメ。空腹に耐えかねて、食卓にあった缶詰を開けて冷や飯を食べ始めました。

女房がすっ飛んできます。

「駄目よ、それはッ。猫の缶詰なんだから!」

えらい物食った・・・

「猫の肉なんか食わせるなよ」

猫の肉と違う、猫が大好きな魚の肉が入っているの。

「言葉の使い方が違うよ」と師匠。

「猫の写真が貼ってあって、猫の缶詰と言えば、猫の肉が入っていると誰だって思うぞ」

思うのはあんただけ!

「蟹の缶詰という物は、蟹の写真が貼ってあって、蟹の肉が入っている。(略)蟹の大好きな小魚は入っていないぞ」

・・・・・・

「鮭の缶詰、然りだ。鮭の写真があって(以下略)」

・・・・・・

憮然とする女房を尻目に、師匠は意地になって缶詰を食べ続けます。

以上、大雑把に紹介しました。

原文は短文ながら面白くて吹き出しました。もちろん、この後に落ちあり。

昭和、あの日あの味』の240-243頁に掲載されています。

月刊『望星』編集部編 新潮文庫 平成22年5月1日 

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表紙絵の前二人の男性は銭湯に行くところでしょうか。

その後ろは、豆腐屋さんの引き売りのよう。男の子が鍋を抱えています。お豆腐は店でも引き売りでも、容れ物持って買いに行くものでしたっけ。

あー、豆腐屋さんで一丁買ってきて、オカカと葱と生姜で冷奴にしたくなりました。茗荷もいいな・・・

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2013年5月28日 (火)

写真:丸山洋平

古書店で「チーズ図鑑」という本を手にして、これが105円?と、目ぱちくりこ。

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文藝春秋 1993年10月。

図版がすばらしく、極上チーズの数々を見ているだけで幸せになれそうな本です。

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本に埋もれる暮らしから脱却しようと、古書店にあれこれまとめて売りに行ったその店で迷わず購入しました。

そしてまた別の日に、「パリの味」という本を見つけて、これが105円だなんて・・・迷わず購入。

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文藝春秋 1988年8月(単行本は1985年10月)。

食材写真のカモさんだのブタさんだのウサギさんだの、かわいそうを飛び越して思わず「食べたい・・・」

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(お野菜マクラにウサギさんネンネ・・・という長閑なものではありません。)

その時は「凄い本だな」という印象だけでしたが、その後パラパラ見ているうちに、これらの本が凄いのは、本文もですが写真が凄いからだ、と気づきました。

撮ってる人、誰だ・・・ 丸山洋平さんでした。

さて、この丸山洋平さんという方がどういう方なのか、ネット検索してもさっぱりわかりません。

あれこれ探しているうちに、文春文庫ビジュアル版に「撮影・丸山洋平」の文字を発見。ここでも、うーん、凄い写真を撮っています。

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世紀末大東京遊覧(1987.6)/B級グルメの東京自由自在(1989.12)

(他にも「撮影・丸山洋平」の文春文庫ビジュアル版多数あり)

丸山洋平さんて、誰だ?

思うに文春の社員カメラマンの方です。

これらの本が発行されたのは20年ちょっと前のこと。当時は話題になったのでしょうか。あいにくとその頃は個人的には、仕事が忙しくかつ子育て真っ最中でして、諸々の記憶が飛んでおります。

要するに、世間で何が起きていたのか全く感知してなかった、もしくは右から左だった時期。

丸山洋平さんがフリーのカメラマンだったら、話題になっていたのかもしれませんが、社員カメラマンだとしたら、写真撮って当たり前・・・それが仕事なんだから、みたいな・・・

ネットに断片情報発見しました。

なんとワタクシの好きなカメラマン「不肖・宮嶋」こと宮嶋茂樹さんのHPです。

「朝日ビジュアルシリーズ 最新版 週刊「日本百名山」に関して」
http://www.fushou-miyajima.com/sakuhin/book_080922_2.html

〈(略) 文藝春秋写真部のカメラマンであられた丸山洋平さんは植村直巳氏と何度もつきあったぐらい登山が趣味であられた。

病床でこの百名山を見られたかもしれん。

ごらんになられてたら、ワシのページでびっくりしてベッドから転げ落ちたのではと心配したがその丸山さんも永眠された。

ワシと違い温厚で人望厚い方であられた。

すしやそばなど料理にも造詣深く、料理写真も大胆なカットで新鮮であった。

実は丸山さんのすしのオリジナルプリントが拙宅の寝室兼居間にでっかいパネルで飾られている。

ひもじいとき丸山さんの写真を見上げ飢えをしのいだときもあった。

ルーマニア政変ではベルリンで写真を受け渡したのが昨日のように思い出される。

合掌。〉

(読みやすいように改行しています。)

朝日ビジュアルシリーズ 最新版 週刊「日本百名山」は2008年発行。

やっと分かったと思ったら、とうにあちら側に行かれたのですか・・・なんとも残念。

さらに探すと、「訃報」記事が出てきました。

一日一茶@我愛中国茶 2008/09/20 「訃報」
http://chinatea.at.webry.info/200809/article_40.html

〈中国茶図鑑の撮影を担当された丸山洋平氏が他界されました。

氏は元文藝春秋の写真部長。
部長でありながらも、チーズ図鑑などの撮影も担当された
根からのカメラマン。

中国茶図鑑の撮影に関して、
氏は茶湯の色など、忠実に再現するために
ライティングなど気にして撮影されたと思います。

たとえば、茶杯の底の茶葉なども
バランスを考えて、必ず修正しています。

氏のこだわり、プロとしての思い入れが
この中国茶図鑑には詰まっています。

氏は、他に工藤先生と「中国茶の旅」も一緒に造っています。

生涯一カメラマン、丸山洋平氏のご冥福をお祈り致します。

一日一茶〉

持っている本、大事にします。

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↓宮嶋さんちにあるのは、この本の写真のオリジナルプリント?

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著者・里見真三 写真・丸山洋平 文藝春秋 1997年10月25日

すきやばし次郎に食べに行くことはないと思いますが、この本のマグロの断面写真などを眺めていると、一回くらいいいじゃないか・・・と囁く声が聞こえてきて、庶民には悪魔のガイドブックの感あり。

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129ページ・折込の一部。元写真はもっと悪魔的な誘惑に満ちています。

(15年前の本です。お店の事情変わっているかしら)

丸山洋平さんの作品集として持っててもいいかな・・・(これは借りた本なので、自分用の買っていいかな・・・)

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著者の里見真三さんも2002年9月に亡くなっています。

丸山洋平さんから離れますが、今『賢者の食欲』(里見真三 2000年1月 文藝春秋)を読んでいます。

以下ネット記事からです。

〈内容紹介
蓮根はあの穴が一番旨いと言った百間、末期まで食い続ける凄絶な子規ら、21人の賢者の食の諸相と哲学をたずねる食味随筆の決定版

内容(「BOOK」データベースより)
食は狂気か?獅子文六、内田百間、徳田球一、志賀直哉、愛新覚羅溥傑ら二十の胃袋から透かし見えてくる、偏奇、狂躁、そして至福。不変にして普遍の痛快食談。〉

(内田百間の間は、正しくは門に月)

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2013年3月 3日 (日)

イーストとイーストフード

『手づくりの一品』
副題:「危ない食べものはもうごめん」 手作り党25人の味

手づくり党25人の味(クック編集部編 千趣会 昭和45年(1970年)7月1日)

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中途半端に古い時代の生活の本は、なかなか趣きがありますもので、見かけるとつい買い込んできます。

これもその一冊。

定番のみそ、パンと並んで、ラーメン(の麺)、キャラメル、トマトケチャップ、コンビーフ、ウスターソース、カステラなど、今は買うのが当たり前の食品の作り方が載っています。

手拭を姉さん被りにしもんぺはき割烹着の上に更に前掛けした昔風の農家のおばあさんが、味噌にする大豆を石臼で挽く写真などもあり、ちょっとした民俗資料かも。

読むだけでも面白い実用書です。

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ところで、先日手づくり食品の本のことを書いたとき、頂いたコメントに

「イーストとイーストフードを混同している人は未だに多いのでは」

とありました。いまだに・・・ということは、パン作りが一般的でなかった以前は相当の人が混同していたということ。

イーストは酵母ですが、化学物質の添加物がイーストフードという紛らわしい名前で呼ばれるのは何かの策略ではないでしょうが、混同の大きな原因でしょうね。

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この『手づくりの一品』には、安全なパンを、とパン屋さんに修業に行って手づくりをはじめた方のレシピがあります。

小麦粉、イーストなどに並んで、なんと「オリコン(イーストフード)」の文字が・・・

名前に紛らわされて添加物とは思わなかったのでしょう。

イーストフードを使うメーカー製のパンに不安があるとして、では町のパン屋さんの焼くパンは無添加かというと、実はスーパーなどで売られるメーカー製のパンには表示義務があるけれど、対面販売の店には表示義務がない。従って添加物の有無は判断できない・・・

ネット情報になりますが、町のパン屋さんはイーストフードを使っているところが多いとのことです。多少技術の怪しいパン屋さんでも出来上がりが格段に良くなるからだそうです。

真偽の程は分りませんが「天然酵母」をウリにしながら添加物使用という店もあるとか。

『手づくりの一品』の方が修業に行ったパン屋さんでは何の疑問もなくイーストフードを使っていたのでしょうね・・・

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この「オリコン」ですが、もう43年前の話、どういう成分かわかりません。ネット検索していたら、「オリエンタル酵母工業株式会社」製の「ハイオリコン」というイーストフードが出てきました。

イーストフードは添加物名をまとめて一括表示することが認められているせいか、ネットではその成分まではわかりません。

イーストフードの安全性については意見が分かれており、専門知識を持たない一般消費者が判断するのは難しい問題です。

「イーストフードを使わなくても美味しいパンができるなら使う必要はない」という町のパン屋さんの声をネットのどこかで見ました。

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さて、どうしましょうかね。

自分でパン作るのは楽しいけれど、焼きたては美味しいけれど、冷めるに従ってガンパン(岩石のような硬いあるいはぼそぼそしたパン)になる・・・

評判のお店のパンは確かに美味しい・・・

自然食品原理主義者なら迷う余地ありませんが、なにせワタクシは場当たり主義・・・

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とか、うだうだ思っていたら、kiriさんがホームベーカリーを買って美味しいパンを食べているう~

ああホームベーカリー欲しいよ~

でもウチは一斤作ったら多すぎるんだよ~

悩みが増えたよ~

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2013年2月13日 (水)

あのう、違うんじゃないかと・・・

「家庭の味 手作り食品 -添加物無しの安全食品で健康作りを-」

という本が手元にあります。

(東城百合子 あなたと健康社 昭和55年(1980年)5月1日発行)

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うどん・パンから始まって漬物・味噌類~幅広く手作りの方法を書いています。

が、著者本人が前書きで

〈急な事で不備の点も多いのですが〉

とお書きになっているように、校正段階での小さな疑問が散見されます。殆どが内容に影響のないものですが、あれえ?と思った記述が1箇所。

20ページの「なべ焼きパン」の項。

〈 市販のパンに使われているのは大抵ドライイーストですが、このイースト菌は健康のためによいものとはいえません。

 厚生省の配合例をちょっと御紹介しますと、臭素酸カリウム0.27・硫酸カルシウム24.93・塩化アンモニウム9.38・食塩24.93・澱粉40.47という配合比率です。つとめてよいものを使ってゆくためにはやっぱり努力が必要です。

 そこでイーストを使わないで作れるパンを・・・(略) 〉

ドライイーストは乾燥酵母のことです。

著者がお書きになっている成分はイースト菌じゃありません。

最初に読んだときにはベーキングパウダーの間違いかな?と思いましたが、主成分となる重曹が入っていません。

今回、念のためネット検索しますと、

東京ガス 「重曹」と「ベーキングパウダー」の違い
http://home.tokyo-gas.co.jp/shoku110/shokuzai/140.html

◆ベーキングパウダーの機能と成分 から成分のみ引用

〈重曹(炭酸水素ナトリウム)、酒石酸、クエン酸、第1リン酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、グルコノデルタラクトン、フマル酸など、コーンスターチ、小麦粉など〉

やはりベーキングパウダーではなさそうです。では何?

「イーストフード」に行き当たりました。

(改正後全文)食品衛生法に基づく添加物の表示等について
(平成22年10月20日消食表第377号)
最終改正 平成23年8月31日消食表第378号
消費者庁次長から各都道府県知事,保健所設置市長,特別区長宛
http://www.ffcr.or.jp/Zaidan/mhwinfo.nsf/5bcb1018b0c4e33d492565f0000dd9b3/d829766921f9882c4925790a0006e59e/$FILE/%E5%88%A5%E6%B7%BB%EF%BC%88%E6%AC%A1%E9%95%B7%E9%80%9A%E7%9F%A5%E5%85%A8%E6%96%87%EF%BC%89.pdf

別紙4
各一括名の定義及びその添加物の範囲
イーストフード
(1) 定義 パン,菓子等の製造工程で,イーストの栄養源等の目的で使用される添加物及びその製剤。
(2) 一括名 イーストフード
(3) 添加物の範囲 以下の添加物をイーストフードの目的で使用する場合
 塩化アンモニウム  塩化マグネシウム
 グルコン酸カリウム  グルコン酸ナトリウム
 焼成カルシウム  炭酸アンモニウム
 炭酸カリウム(無水)  炭酸カルシウム
 硫酸アンモニウム  硫酸カルシウム
 硫酸マグネシウム  リン酸三カルシウム
 リン酸水素二アンモニウム  リン酸二水素アンモニウム
 リン酸一水素カルシウム  リン酸二水素カルシウム

(東城さんお書きの成分「臭素酸カリウム」は毒性が強いとして、パン以外は使用禁止、パンでも使用が自粛されましたが、最近一部メーカーで復活しているそうです。)

「イーストフード」と「イースト」を取り違えた?

一般家庭ではイーストフード抜きでパンを作ります。

メーカー製のパンを問題にする方は添加物の塊のような「イーストフード」を危険視するからなのですが、イーストフードを使わないメーカーもあるようです。

とにかく、記載の「イースト菌」の「配合例」のところで、「大丈夫か、この本?」と思ってしまったのは事実です。

著者の言いたいことは、「酵母を自分で起して安全なパンを作りましょう」であって、イーストフードの成分云々ではないのですから、こだわることではないのでしょうが・・・

「安全な食品を」という意気込みがつまらないことで足を引っ張られるのは惜しいことです。

ワタクシの持っているのは、平成5年(1993年)7月15日発行、63版です。ここまで版を重ねて訂正されていない・・・

その後の版で訂正されているのでしたら、それこそ「余計なお世話」ですが・・・

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2012年7月 5日 (木)

ああラーメン

ラーメンが好きでしたが、ここ数年食べていません。

それはね、コレステロールがね、オイラ美味しいんだけど体によくないよ~、と言っているからではありません。

ついていけなくなっちゃったんです。最近のラーメンに。

シナソバ、と呼ばれていた頃を知ってますもので、スープはあっさり、麺は細めん、具は薄っぺらいチャーシューやメンマ(シナチクと言いました)やナルトや海苔・・・

味噌ラーメンを初めて食べた時には驚きました。塩味にも。初めて食べたとんこつ味も美味しかったですよ。

でもね、近頃のラーメンが訳わかんなくなっちゃって。 旨みの出る素材を全部あわせちゃったら美味とは違うものになってるんじゃないか、とか・・・

あんたの胃袋が老化したんでしょ、って。はい、その通りです。

ですけどね、濃厚な味イコール最上の味とは思えないのですよ。

人生、盛りを過ぎたからなあ・・・と思っていたのですが、そればかりではないようです。

『ラーメン屋の行列を横目にまぼろしの味を求めて歩く』
勝見洋一 朝日新聞出版 2009年7月30日

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著者勝見洋一さんは、文化大革命時に北京中央文物研究所に勤務していたという経歴の持ち主です。『中国料理の迷宮』(2000年5月)に、文化大革命を中国共産党の側から見た話が書かれています。面白いですよ。

勝見さんはまた、桐島洋子さんと結婚した人としても知られています。2年後に解消し、元の「お友だち」に戻ったそうですが。

さて、『まぼろしの味~』に、「新興宗教とラーメン」という項目があります。そこから少々引用。

日暮里に行った勝見さんが、豚骨スープと魚介系スープをブレンドした最近の流行り系〉の店で食べて、強烈無比の魚介の生臭さに驚きます。

〈例によって客は並んでいるのだ。こんな凄まじい臭いと味を、どうして最近の日本人は好きなのだろう。〉

〈やっぱり、どうしてもヘンである。ガイドブックも店もラーメンというからラーメンだと思っていたが、これはラーメンとはまったく別の食べ物になり変わっている。〉

そうなんですよ。ラーメンは新手の創作料理になっちゃったんですよ。だから旧態依然の人間には受け付けない味になっちゃったんですよ。

テレビ番組で今時のラーメン屋の味の秘密を覗き見るたび、「あれもこれもそれも合わせて煮込みに煮込んだスープなんぞいただきとうない」と、人生下り坂のおばちゃんは思ふのです。

年取るって、こういうことなのね。や~ね~

と言いつつ、なんだか猛烈に“ラーメン”が食べたくなってきたぞ・・・

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2012年6月27日 (水)

ナンプラー抜きのタイ焼きソバ

先日、歌舞伎を観ました。

と書き出せば、おほほ、ゴージャスにして教養溢れる有閑マダムみたいですが、お友だちから「券があるよ~」とお誘いいただいて、行く行くと二つ返事で国立劇場に行ったのでした。

詳細については、いずれヒマをもてあましたときに書くとして、途中熟睡することもなく無事鑑賞も終わり、ご飯を食べてから帰ろうということになりました。

場所は麹町、時は日曜日、もともと少ない飲食店が軒並みお休みでして・・・ウロウロした挙句、大通りの向こう側に賑やかな看板を発見。

遠目に「サワディー」とありました。

サワディーって何だっけ? インドネシアだったっけ? 

と心もとない知識のまま、あそこ行ってみようと信号を渡ると、そこは今年2012年5月8日にオープンしたばかりのタイ料理専門店 サワディー麹町店でした(後からの調べ)。

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(写真はネットからお借りしました。)

サワディーとはタイ語で「さようなら、こんにちは」という挨拶の言葉だそうです。

一瞬、芳香剤を連想しましたが、あっちは「サワデー」、ごちゃ混ぜにしてはいけません。

さて、味のほうは・・・

正直言って本場の味を知りませんので、気の利いた感想は出てきませぬ。吉祥寺に複数あったタイ料理屋さんに比べると、味が少々薄いかも。

が、ですよ。

タイ料理はそもそも、客に出した時点では完成とは言えませぬ(ということになってるようです)。

即ち、テーブルにおいてある調味料入れから「砂糖」をどばっとふりかけ、それから粉末唐辛子、唐辛子入り酢、ナンプラーなどを入れて混ぜ倒してのち食す・・・

そんなことを一気に思い出したのは、注文した焼きソバ(パッタイ)が運ばれてきて、あれ、麺がぶつ切りになってる・・・のを見たからでした。

先日読んだばかりの本に「東南アジアの麺の正しい食べ方」が載っていて、ズルズルと食べてはいけない、焼きソバの場合はスプーンで切ってすくって食べる、とありました。

だからあ、先に細かく切ってくれていたのね・・・(なんか違う気がするけど)

で、ワタクシも混ぜ倒そうかと思いましたが、あいにくと店が混んできて他の客と相席となり、調味料をおおっぴらに広げられなくなって、砂糖をちょぼちょぼと唐辛子を少々入れただけ。

酢もナンプラーも入らない焼きソバは少々気の抜けた味でした。

次からは絶対遠慮しませんぞ。って、次行く機会あるかしらん。

因みに、読んだ本は

「東南アジア ガハハ料理ノート」 
絵と文 森優子 晶文社 1997年10月30日

楽しい本ですよ~

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自宅のナンプラーを切らしていたのを突然思い出しました。仕事帰りに買ってかなくっちゃ・・・

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2012年6月23日 (土)

謎の味覚 

フリーランスという名の自営業者は、一種の水商売ではないかと思うときがあります。

○仕事が一定してあるわけではない。

○ヒマとなったら一気にヒマ。だけど、待機してなきゃならない。

○仕事が入るときはなぜか次々と重なる。だけど、断るわけにはいかない。(次の仕事が来なくなります。)

はい、ワタクシのことです。週の前半は、ヒマだヒマだと仕事場で遊んでおりました。

後半いっぺんに4つ来て・・・1つはその日の夕方納品しました。出来次第の2つ目も翌日納品しました。残りの「月曜日でいいよ」の3つ目も必死こいて納品しました。残りは1つ。

本日シコシコとやってます。一番嫌いな手書き原稿の入力作業も含まれているページ物です。

ったく、パソコン全盛の今、なんで縦書き原稿用紙に書いてくるのぉ・・・

入力したものをプリントアウトで下さるのは、まあ手書きより有難いです。

けど、ちょこっと贅沢を言わせていただきますと、原稿用紙に印刷せず、データで下さいまし。ずれた半端な升目が邪魔でOCR読み取りもできませんです。結局入力しなおしてますから、校正よろしくお願いいたします・・・ぶちぶちぶち・・・

と、まあそんな仕事をしてますから、途中で飽きてネット検索へふらふらとお出かけすることしばしば。

いかん、真面目に仕事しなくては。

が、またしても飽きちゃった。そこで、昨夜寝る前に読んだ本のアレを検索。

『英国フード記 A to Z』
石井理恵子 著 松本里美 版画 
三修社 2006年1月10日

P78の“Marmite”です。

Marmite

石井さんによると、「(略)その黒いドロドロはマーマイト。愛する人と、憎悪する人がいる。」という強烈な見かけと味覚な食べ物らしいです。

製造元の食品会社もそれを熟知していて、ウェブサイトは両者に対応しており、「シニカルで自虐的とも思えるブラックユーモアに満ち」ているんだそうです。「さすがモンティ・パイソンを生んだお国柄!」

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さっそく、面白いCMが引っかかりましたよん。

Marmite commercial - Paddington
http://youtu.be/tjSER4WWaOs

人気者パディントンベアがマーマイトサンドを食べたばっかりに、お巡りさんに引っ張られます。

「You either love it or hate it」 製造元が自分で言ってます。

パディントン版はほかにもあり。
Marmite advert with Paddington (short)
http://youtu.be/jsMAJZAMUuo

Marmite advert with Paddington
http://youtu.be/XyIb6olr1uc

Marmite 100 Years Commercial - Zippy (To Roy Skelton)
http://youtu.be/HPPQ2-0LzcY

口チャック・・・

Marmite | "Hate Cuisine"
http://youtu.be/Vi9_1JZB1u8

HAUTE CUISINE(高級フランス料理)がマーマイトのおかげでHATE CUISINE(○○ッタレ料理)に。

(超蛇足:HAUTE CUISINEはフランス語で高級料理。カタツムリとカエル(エスカルゴ、グルヌイユ)はフランスの高級食材でありますが、イギリスではゲテモノ扱い。)

なんだか凄そうですが、是非一度食してみたい。思うに鮒寿司みたいなものかしらん。

以前、同居人がロンドンに行ったとき、お土産にクリスマス・プディングとハロッズの紅茶を買ってきてもらいましたが、マーマイトも頼めばよかったかなあ。

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2012年6月13日 (水)

丸元淑生のシステム料理学

『丸元淑生のシステム料理学 男と女のクッキング8章』が題名で、著者は芥川賞候補作家の丸元淑生さんです。文春文庫書き下ろし、1982年6月25日発行。

手元にある本は、カバーが擦り切れそうで本文ページは経年変色しています。

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生化学の一部として長足の進歩をとげている米国の「現代」栄養学を独学で学んだという著者は、半世紀以上も前の旧態依然の日本の栄養学、家庭料理に疑問をもち、自分で料理を作り始めます。

〈毎日の食事をいかに充実させるか(中略)男女を問わず可能なものが料理をつくる(中略)わずかの時間で料理が整うようなシステムを、家庭の中につくりあげようと・・・〉

愛読にして愛用の書でした。文中の「そば粉のパンケーキ」や「ポーチド・エッグ」はよく作りましたし「じゃこ」や「割り干し大根」も常備品になりました・・・

この本がどうしたかといいますと、昨日ネタにした『ぼくは都会のロビンソン ある「ビンボー主義者」の生活術』の著者、久島 弘さんも、知識ゼロで一人暮らしを始めて栄養失調に陥ったのち、この本をバイブルのようにして食生活を立て直しています。

(ということを2度目に読んで気がつきました。)

食生活研究家の魚柄仁之助さんも、その著作の中で丸元淑生さんの本に触れています。

丸元淑生さん―魚柄仁之助さんと繋がっていたのは承知していたけれど、久島弘さんも繋がっていたんですかあ・・・やっぱりな、と今回勝手に納得。

類は友を呼ぶ、ですかな。(違います。)

魚柄仁之助さんの本は可能な限り読んでおります。『ひと月9000円の快適食生活』なんて題名の本を出しちゃったので、節約料理の大家みたいに思われてしまったようですが、本来は、美味しくて、体によくて、安くて、手間いらずをめざし、結果3食全部手作りの楽しい食生活を送る人です。

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魚柄仁之助さんの原則は

 ●手抜きは正しい
 ●旨い料理しか認めない
 ●健康維持のバランスをくずさない
 ●正しい料理法など存在しない
 ●手間いらずの料理しかしない
 ●食費はひと月4桁以内しか認めない
 ●素材は入手しやすい物に限る

食費の部分がワタクシにはちょっと無理なのですが、後は全部納得。うんうんと思った方には面白い本です。

参考までに、ワタクシが時々作る魚柄流「手抜きうどん」をば要約紹介。

1.小麦粉とその40%量の海水程度の塩水をボウルに入れてよく混ぜる。

2.玉にまとまったら、1分くらいこねくり回す。

3.普通はこの後、踏みつけたり寝かせたりするけれど、手抜きうどんは即のし棒で平べったく伸ばし、小麦粉をまいた紙などの上で包丁で細かく切る。

4.切ったらすぐ煮え湯にいれてゆでます。5~7分くらい。

5.冷たい水にとって洗えば出来上がり。

 小麦粉180ccで約2人前できます。  以上。

のし棒がなければ、なにか丸い棒状のものを代用。すりこぎでもなんでも。ラップの芯だっていいんです。野球バットは・・・自己責任でなら。

注:海水程度の塩水とは1リットルに対して塩大さじ2(30g)。

で、算数始め。180ccの40%の水は72cc、塩は0.072×30で・・・2.16g・・・

止め止め止め、水100ccで3gの塩にしましょ。

大中小3サイズある計量スプーンの中サイズが実は「小さじ」で5g、小サイズが実は「小さじ1/2」というもので2.5gです。3gは小さじ半分強か、小さじ1/2に少々山盛りです。

少しぐらい違ってたって死にはしません。塩水100ccの余った分はうがいにでも使ってくださいまし。

あ、小麦粉180ccは、お米の計量カップで計れます。塩や水を含めて目分量だって、2,3度やってみれば、それなりのものができます。

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