月日は流れ、わたしは残る
いきなりなんでしょ。確かにワタクシ、どでんと居残っておりますが。
月日はどんどん流れて行っちゃいました。
林檎のような女の子の頬は、いつしか三日三晩の土用干しを終えて波打ち・・・
はあ。
あの人もこの人もいなくなりましたわね。年下の友人も先に逝きましたわね。
そろそろ自分も・・・と考え始めたところで胃がんハイリスク検査にひっかかり、これまでかと観念しかけましたが、「あ、大丈夫。ピロリ菌退治しましょうね。」
がくっ。
大丈夫だと言われて湧き上がる、この脱力感。
タイトルの文字は、フランスの詩人、ギョーム・アポリネールの「ミラボー橋」の一節です。
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ミラボー橋の下をセーヌ河が流れ
われらの恋が流れる
わたしは思い出す
悩みのあとには楽しみが来ると
日も暮れよ、鐘も鳴れ
月日は流れ、わたしは残る
(堀口大學訳)
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ギョーム・アポリネールの詩が好きだったのは中学生の頃。
伝記的な本も読みまして、掲載されている著者写真が、全身丸まっこく顔のパーツがちまちま真ん中に寄っているのを見て、およそ好みでないと思いつつも、詩に惹かれました。
顔から言えばアルチュール・ランボーの方がずっと好みなのですが、こういう鉄砲玉男とは付き合っちゃいかんです。詩も読んではみたけれど、ランボーは合わんかったです。近頃ではシルベスター・スタローンを連想しちゃうし。
で。
ミラボー橋は歌にもなっています。歌い手はたくさんいますが、ワタクシの好みはレオ・フェレ。
と言いつつ思い出した。数か月前、レコードをまとめて処分しちゃいました。懐かしのシャンソン歌手リーヌ・ルノーとかアンドレ・クラボーとかに交じって、ジャック・ブレルとかレオ・フェレもありまして、確か「ミラボー橋」が入ってました。
CDも山ほど詰め込んで送ったのに二束三文でした(1000円にもならない)。
早まったかな・・・
でも先だってプレーヤーとアンプとスピーカーをまとめて処分しちゃったんだし・・・
こんな歌です。
Le Pont Mirabeau Leo Ferre https://youtu.be/5WFwtoXm1sc
今風に歌うとこうなります。
Marc Lavoine - Le Pont Mirabeau https://youtu.be/b3p7M39nHzk
合唱されると、それはちょっと違うんではないかいという気分になったりして・・・
Le Pont Mirabeau - Pow Wow https://youtu.be/FMFHgjlZ680
ヒマなことやってますけれど、やらなければならないことだらけ。
蒸発しようかなぁ・・・
ってそんなことしたら問題をややこしくするだけ。地道にこなしていきませう。
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コメント
このごろ久しぶりにミレーユ・マチューやジリオラ・チンクエッティを聴いています。
むかしなじんだものに回帰するのって・・・。
投稿: OKCHAN | 2017年1月28日 (土) 10時55分
OKCHANさん こんにちは。
ジリオラ・チンクエッティは私も聴きます。
ボビー・ソロは今でも大好きです。
60年代はサンレモ音楽祭に熱中していました。
当時の歌手の名前はすらすらとでてきます。
青春時代になじんだものは一生ついて回りますね。
(コメントが大変遅くなり失礼しました。)
投稿: マイマイ | 2017年2月 8日 (水) 13時04分