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2015年11月 1日 (日)

天主閣のない甲府城

甲府城には、そもそも天主閣が作られなかった。是地元民の常識也。権威・荻生徂徠が「なかった」と書き残しています。

この通り、石垣だけが残っていたんですのよん。

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と言いたいのですが、上の写真はかなり修復された石垣と構築物です。数寄屋櫓跡あたり。

遠い遠い昔、若き両親に連れられて花見に来たことがありますが、当時は崩れた石垣と砂ぼこりすさまじい乾いた土だけの荒れた場所だったような記憶があります。

あまりの土ぼこりに両親とも懲りたのか、二度と花見に行くことはありませんでした。

↓堀を見ると、それなりに優雅な気分になれます。

9706_151011hori

↓部分的には立派なお城のようですし。(これも復元)

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(天主台の石垣です)

↓しゃおんとー、というのはなんだったのか。

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謝恩碑でありました。通称「謝恩塔」。城内に唐突に突き出ております。碑より塔の方がなじみがよいかと。

皇室の御料林を下賜されたことに感謝する記念碑です。

皇室財産をなぜくれた? 明治40年に大水害が起きたから。

なぜ水害が? 徳川幕府が崩壊して山の権利も新政府(皇室財産)に移った後、手入れがいい加減になっちゃって荒廃、保水力が衰えちゃったそうな。

明治43年にも水浸しになっちゃって、ならばくれてやるから下々よ、きちんと管理せよ・・・みたいな。

お城の階段は結構急です。

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スカートの裾をパンプスで踏みつけないよう気を使いながら、ひいこらひいこら息が切れる。

で、冒頭の「甲府城に天主閣はもともと存在しない」ですが、近頃「天主閣復元」の声が上がっているんだそうで。

広島大学の教授が復元図をおつくりになったそうで。

こちらの方がブログに書かれております。
http://yamanashi-kbh-wine.sblo.jp/article/84764526.html
甲府城 天守閣

これだけの規模で天主閣がない方が不思議だよな・・・とは思うのですが、肝心の図面が出てこないことにはどうにもなりませぬ。

享保12年(1727年)の甲府大火で城内燃えちゃったそうですから、その後天主閣が再建されなかった可能性だってあるかも。江戸城だって明暦の大火(1657年)のあと天主閣は再建されてません。

土台は残っております。天主台。写真は撮り忘れております。

これまた、転げ落ちそうな急階段をひいこら上っていって・・・

おお甲府は盆地だ四方が山だ。手前の低山の向こうに小高い山が見えるぞよ。ん?

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右の石プリンみたいなのなんだ?

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怪しいでねえか、としばし黙考。案内板があるのに気づき、しげしげと見比べると「県立科学館」のてっぺんでした。UFOご招待所かと思いましたぞ。

復元に向けた発掘作業で金ピカ鯱が出てきたそうな。

おっこれですか。

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と思い込んではいけませぬ。これは復元鯱瓦(しゃちがわら)。

〈この鯱瓦(しゃちがわら)は、甲府城跡の発掘調査で出土した資料や、他の城の類例などをもとに復元されたものです。復元整備された稲荷櫓の一階に展示されています。〉 山梨埋蔵文化財センター

紛らわしいな・・・

とにかく金ピカ鯱瓦が発掘されたおかげで、「甲府城にも天主閣?」という話がされるようになったようです。

このあたりのことは、山梨埋蔵文化財センターでご覧くださいまし。
https://www.pref.yamanashi.jp/maizou-bnk/isekiten/kouhujyouten-4.html

↓こちらの方のブログに分かりやすく書かれています。

甲府城に天守閣あったの?…初めての発掘調査で存在明らかに(山梨日日新聞1998-04-26)
http://saint-just.seesaa.net/article/18580167.html

稲荷櫓に上がるのもひいこらでした。櫓内も2階に上がる階段が急で、スリッパあれどスリッパ履いたら怖い、はだしでぺたぺた上がっていき、降りてきました。

写真はほとんど撮り忘れ。というより撮影気力喪失。先の予定が詰まっておりまする。

撤収に向けて歩いていきますと、ここから覗け、と言わんばかりの穴が開いておりました。

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見張り用でしょうね。

その先は、ザ・お城の雰囲気(ザじゃなくてジか)。

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門を開けるといきなり石壁、というのは敵襲に備えてでしょうね。

ごっつい門扉。稲荷曲輪門(いなりくるわもん)です。

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門を出て写真を撮りませう・・・ああっ人が来ちゃった・・・取り直す気力ありませぬ。

9700_151011magari

門を出て下ったところです。ええ雰囲気でしょう。

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あの橋を渡ると城外だな、という手前に鶴どの。舞鶴城ですものね。

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変な角度で撮っているのは、背後にビルが入らないようにと・・・

気をつかったところで背後になにか入り込んでいる。

なら、ビルも入れちゃえ。

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くわーっ、といななく、じゃなかった、雄叫び?をあげてます。ん?

口の中が変。鶴の舌って、こんなんでしたっけ? 

ローマ帝国においては鶴舌は究極の美味だったようですけど。

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わかりました。噴水の鶴さんだったのでしょう。お口の中からぴゅーっと水を吹き出していたんでしょ。今でも吹き出すのかな・・・

甲府城はまだまだ修復中でしょうか。お堀の端には工事途中ですよみたいに、巨石がごろごろしていました。

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で、見どころはまだあるのですが、時間切れ。

復元された鉄門を見逃しちゃったなあ・・・遠目に立派そうだったのに。心残り。また行く機会がありましたら、じっくりみてまいります。

甲府城、これにて終了です。

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おまけ:甲府城の案内ページ

http://www.yamanashi-kankou.jp/history/koufujo/

http://kofu-jokamachi.jp/event/091101_kofujo.html

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コメント

こんばんは^^
私にとっての基準の城が熊本城なもんで、
よそのお城をみても。。。ふ~~~んとしか
思わない、無礼者でござるsmile

投稿: ターコイズ | 2015年11月 6日 (金) 21時00分

ターコイズさん こんにちは。
甲府城はすべて復元したとしても、こじんまりとしたお城です。
熊本城と比べちゃいけません、月とナントカ・・・
一度、熊本城に行ってみたいものです。lovely

投稿: マイマイ | 2015年11月 7日 (土) 14時28分

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