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2015年3月14日 (土)

新 正体不明

『新 正体不明』 赤瀬川原平 東京書籍 2004年10月16日

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赤瀬川原平さんは昨年2014年10月26日に亡くなられました。

ワタシは勝手に「師匠」と思っていました。(私淑)

享年77は、今の世の中では若すぎるように思われますが、飄々とした風貌からは思いつかない神経の繊細な方だったようで、いろいろ気を揉みすぎて十二指腸潰瘍になり胃を切除したりしています。精神より先に体力が燃え尽きました。

赤瀬川さんの撮る写真が好きで、(借りられる)写真集はすべて(借りて)目を通したはずでしたが、先日この『新 正体不明』が図書館の棚にあるのを見つけました。

あれ?

見たのを忘れているだけかな。

いいえ、お初でした。全く、この十年間、何を見落としていたんでしょうね。

さて。中身は赤瀬川原平さんの目が捉えた日常の中の非日常世界・・・(下手な解説)

ぐだぐだ言うより写真集をご覧くださいまし。

少々引用させていただきました。

『毬藻の上陸』(43ページ・部分)

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「ドラムカンにステンレスの蓋。それが飛ばないようにブロックの重り。そのまま幾年月が流れて、見事な苔だ。この蓋ごと欲しい。大原。 98・4」(42ページ)

毬藻に見立てられた苔が生きています。うんこらしょ、えいしょっ。がんばれがんばれ。

表紙に使われた写真は、10ページに角度を変えたものが掲載されています。

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タイトル『天動説』

「天国が、刻一刻と動いている。その一刻の隙間に現れた爽快な空気。北陸の空は変わりやすい。新湊。00・8」

81ページには

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タイトル『ヒッチハイク

「岐阜県の洞戸で円空仏を見た帰り、いきなり自由の女神だ。フランスで生まれてアメリカに渡り、いまはこんな所に。98・1」

写真に添えられた言葉が日常を非日常へじわじわ引きずり込む手引きをしています。写真だけならワタシごときに何が読み取れたでしょうか。

目の鱗をごっそり落としていただきました。時には目玉が転がりでました。改めて、ありがとうございました。

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コメント

私の師匠(マイマイさま)の師匠、
流石です。
紹介してくださって、ありがとうございます。

投稿: kiri | 2015年3月15日 (日) 11時27分

kiriさま おはようございます。
赤瀬川原平さんの写真集は興味深いものばかりです。
お近くの図書館で借りるなり、ぜひご覧くださいまし。
m(_ _)m

投稿: マイマイ | 2015年3月16日 (月) 09時40分

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