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2013年8月 2日 (金)

米愛づる虫

お友だちからメールがありました。

「田舎から米を送ってきたけれど食べ切れないので貰ってくれる? 虫が湧きはじめてるけど」

その後に、気持ち悪いなら止めるけど、とありました。

気持ち悪い? このワタクシが虫のいる米を気持ち悪いですと。

いんえ。いただくざます。ちょーだいっ。

いまどき虫のつくお米なんて、貴重品ですぞ。少なくともスーパーで買う精米に虫の湧いた経験なんぞございません。

が、幼少の砌(みぎり)、お米は特別管理が悪くなくても虫がつくものでした。虫を取り除いては洗って釜で炊いたものでした。

ネット検索すると、虫の湧くお米=無農薬あるいは省農薬のお米とあります。例外はあるとして、いただいたお米は農家の自家用米らしいですので、無農薬あるいは省農薬の可能性高し。

いただいた翌日(当日は飲み会で酔っ払っていた)、密閉容器に移しながら目視点検して虫と思しき物体は取り除きました。

2合炊いてみました。美味しいご飯になりました。

そして思いました。精米は冷蔵保管すべきだ・・・

すべきですが、冷蔵庫満杯。密閉したから、という言い訳で常温保管して少し経ちまして、また炊こうと・・・

おおお・・・

心に引っかかったことは即実行すべし、という座右の雑文みたいな言葉を噛み締める事態になっていました。

ミニミニ真珠蒸のような米粒の塊ができていました。すなわち蛹化。蛹化するにあたって、蓑虫よろしく米粒を身にまとったのでした。

(写真撮り忘れ)。

今度ばかりは、米を拡げて虫を排除して、新しい袋に詰めて、冷蔵庫内をやりくりして冷蔵保存しました。

排除した虫は、容器に入れて観察しようか、とちらっと思ったのですが、ウチに夏休みの観察日記を書かねばならぬ人間はおりませぬ。

蛹もごにょごにょ動く幼虫も、みんなまとめてベランダのプランタへぽいっ。蟻さんへおすそ分け。

なんぞということをしながら、中村和恵さんの文章を思い出していました。

日経新聞夕刊のコラム「プロムナード」の記事です。

比較文学者の中村さんの書く文章は、性別不明、つまり文体からも内容からも男か女か判断できなくて、しかも平易な文章で非常に面白く、『地上の飯―皿めぐり航海記』(2012年1月)で愛読者になったのですが、いかんせん著作がまだ少ない。日経夕刊コラムの連載を毎週楽しみに読みました。

その中の一篇が「穀象虫について」(昨2012年9月24日)。

なぜか新米一袋を持ってエストニアに滞在した中村さんが、首都の古本屋で働く女性マイウに、出国の際に残りのお米を上げる話です。

穀象虫のいるお米です。しかしそれは低農薬の証明みたいなものだし、虫自体にも害はない。それを理解してもらえるだろうか。

中村さんは英文で説明を書き、ウェブ上の翻訳ソフトに流し込み、エストニア語の作文に仕上げます。

大雑把な内容は「虫がいるかもしれない。健康で自然なお米の証明です。これは新鮮なお米です。あなたは食べたいですか」

マイウさんは丁寧に読み「新鮮なお米」とはどういう意味かと質問します。

中村さんの返答「日本人は今年収穫のお米と去年収穫のお米に歴然とした差を認めます。」

マイウさんは喜んでお米を受け取りました・・・

マイマイさんも喜んで受け取りました。

お米を分けてくれたSさん、ありがとう。美味しいご飯を炊いています。

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ところで。お米につく虫は穀象虫、と思っていましたが、今回調べましたら、いただいたお米のは「ノシメマダラメイガ」らしいです。

違いは、穀象虫は米粒の中に卵を産みやがて成虫になって米粒から出てくるのに対し、ノシメマダラメイガは、

〈白い糸を出し蛹(さなぎ)になり(略)糸がお米の粒をくっつけて(略)やがて羽化して蛾となって飛んでいきます。〉

「お米につく害虫」
http://www.ota-ya.jp/komekome/gaityu/

ついているのがどっちでもいいです。どっちも蛋白質です。栄養強化米だわさ・・・

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コメント

子供が小学生の時、今時の子供にはめずらしく寄生虫が出たのですが、ウチは無農薬の野菜を食べさせているからだと先生にドヤ顔してました。ウチでは米櫃に紀州の備長炭を入れてます。

投稿: 下戸 | 2013年8月 2日 (金) 20時42分

こんばんは。

穀象虫かぁ。最近は、とんと話も聞かなくなり
ましたねぇ。

子供のころは、糠みその桶には、ちいさなショ
ウジョウバエが、湧いたし、パンやお餅には
カビが生えたりと、今では考えられないくらい
原始的な(笑)生活してましたよ。

投稿: なかっちょ | 2013年8月 2日 (金) 21時13分

こんばんは。
蛋白質ね~~~wobbly
ふふ、自家用米には農薬を撒かないとかいう噂を聞いたことがあります。あくまで噂ですがsweat01
なかっちょさんにも同感。近頃の大福は、翌日になっても柔らかい。昔は固くなったものですが。だいたい、和菓子が冷凍なんですよ。「30分たったら食べられます」って、え~~~っ?
昔のしこしこ触感の大福を食べた~~~いdog

投稿: ジャネット・ぽこ・リン | 2013年8月 2日 (金) 22時23分

下戸さま。
そうそう、無農薬野菜自然食品に凝りましたねえ。外食も自然食レストランだったりして。
少なくともワタシは今、普通に売ってる野菜でもいいわね・・・と無節操に宗旨替え。
無農薬有機野菜は硝酸が多くて却って危険、なんて説もありますねえ・・・その逆の説もあるので、何がなんだか・・・
 
お米は冷蔵庫に余裕があれば冷蔵保存するようにしています。

投稿: マイマイ | 2013年8月 3日 (土) 09時03分

なかっちょ様。
子どもの頃は、穀象虫がいる、と聞いて、懸命に米びつの中に小さな象を探しました。
当たり前ですが象は発見できませんでした。
 
自家製味噌にもカビが生えたし(白カビは混ぜ込んでいました)、いろいろ本当に原始的な生活でした。(^-^; 

投稿: マイマイ | 2013年8月 3日 (土) 09時08分

ジャネット・ぽこ・リン様。
そう、蛋白質です。ふふふ。( ̄▽ ̄)
 
大福は確かに翌日には硬くなりましたね。
炭火(のちガス火)であぶって食べるのが美味しかったはず。
餅とは思えない大福は、別名にすべき?
大福もどきとか、大福まがいとか、大福くずれとか・・・売れないでしょうね。

投稿: マイマイ | 2013年8月 3日 (土) 09時14分

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