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2013年5月28日 (火)

写真:丸山洋平

古書店で「チーズ図鑑」という本を手にして、これが105円?と、目ぱちくりこ。

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文藝春秋 1993年10月。

図版がすばらしく、極上チーズの数々を見ているだけで幸せになれそうな本です。

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本に埋もれる暮らしから脱却しようと、古書店にあれこれまとめて売りに行ったその店で迷わず購入しました。

そしてまた別の日に、「パリの味」という本を見つけて、これが105円だなんて・・・迷わず購入。

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文藝春秋 1988年8月(単行本は1985年10月)。

食材写真のカモさんだのブタさんだのウサギさんだの、かわいそうを飛び越して思わず「食べたい・・・」

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(お野菜マクラにウサギさんネンネ・・・という長閑なものではありません。)

その時は「凄い本だな」という印象だけでしたが、その後パラパラ見ているうちに、これらの本が凄いのは、本文もですが写真が凄いからだ、と気づきました。

撮ってる人、誰だ・・・ 丸山洋平さんでした。

さて、この丸山洋平さんという方がどういう方なのか、ネット検索してもさっぱりわかりません。

あれこれ探しているうちに、文春文庫ビジュアル版に「撮影・丸山洋平」の文字を発見。ここでも、うーん、凄い写真を撮っています。

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世紀末大東京遊覧(1987.6)/B級グルメの東京自由自在(1989.12)

(他にも「撮影・丸山洋平」の文春文庫ビジュアル版多数あり)

丸山洋平さんて、誰だ?

思うに文春の社員カメラマンの方です。

これらの本が発行されたのは20年ちょっと前のこと。当時は話題になったのでしょうか。あいにくとその頃は個人的には、仕事が忙しくかつ子育て真っ最中でして、諸々の記憶が飛んでおります。

要するに、世間で何が起きていたのか全く感知してなかった、もしくは右から左だった時期。

丸山洋平さんがフリーのカメラマンだったら、話題になっていたのかもしれませんが、社員カメラマンだとしたら、写真撮って当たり前・・・それが仕事なんだから、みたいな・・・

ネットに断片情報発見しました。

なんとワタクシの好きなカメラマン「不肖・宮嶋」こと宮嶋茂樹さんのHPです。

「朝日ビジュアルシリーズ 最新版 週刊「日本百名山」に関して」
http://www.fushou-miyajima.com/sakuhin/book_080922_2.html

〈(略) 文藝春秋写真部のカメラマンであられた丸山洋平さんは植村直巳氏と何度もつきあったぐらい登山が趣味であられた。

病床でこの百名山を見られたかもしれん。

ごらんになられてたら、ワシのページでびっくりしてベッドから転げ落ちたのではと心配したがその丸山さんも永眠された。

ワシと違い温厚で人望厚い方であられた。

すしやそばなど料理にも造詣深く、料理写真も大胆なカットで新鮮であった。

実は丸山さんのすしのオリジナルプリントが拙宅の寝室兼居間にでっかいパネルで飾られている。

ひもじいとき丸山さんの写真を見上げ飢えをしのいだときもあった。

ルーマニア政変ではベルリンで写真を受け渡したのが昨日のように思い出される。

合掌。〉

(読みやすいように改行しています。)

朝日ビジュアルシリーズ 最新版 週刊「日本百名山」は2008年発行。

やっと分かったと思ったら、とうにあちら側に行かれたのですか・・・なんとも残念。

さらに探すと、「訃報」記事が出てきました。

一日一茶@我愛中国茶 2008/09/20 「訃報」
http://chinatea.at.webry.info/200809/article_40.html

〈中国茶図鑑の撮影を担当された丸山洋平氏が他界されました。

氏は元文藝春秋の写真部長。
部長でありながらも、チーズ図鑑などの撮影も担当された
根からのカメラマン。

中国茶図鑑の撮影に関して、
氏は茶湯の色など、忠実に再現するために
ライティングなど気にして撮影されたと思います。

たとえば、茶杯の底の茶葉なども
バランスを考えて、必ず修正しています。

氏のこだわり、プロとしての思い入れが
この中国茶図鑑には詰まっています。

氏は、他に工藤先生と「中国茶の旅」も一緒に造っています。

生涯一カメラマン、丸山洋平氏のご冥福をお祈り致します。

一日一茶〉

持っている本、大事にします。

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↓宮嶋さんちにあるのは、この本の写真のオリジナルプリント?

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著者・里見真三 写真・丸山洋平 文藝春秋 1997年10月25日

すきやばし次郎に食べに行くことはないと思いますが、この本のマグロの断面写真などを眺めていると、一回くらいいいじゃないか・・・と囁く声が聞こえてきて、庶民には悪魔のガイドブックの感あり。

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129ページ・折込の一部。元写真はもっと悪魔的な誘惑に満ちています。

(15年前の本です。お店の事情変わっているかしら)

丸山洋平さんの作品集として持っててもいいかな・・・(これは借りた本なので、自分用の買っていいかな・・・)

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著者の里見真三さんも2002年9月に亡くなっています。

丸山洋平さんから離れますが、今『賢者の食欲』(里見真三 2000年1月 文藝春秋)を読んでいます。

以下ネット記事からです。

〈内容紹介
蓮根はあの穴が一番旨いと言った百間、末期まで食い続ける凄絶な子規ら、21人の賢者の食の諸相と哲学をたずねる食味随筆の決定版

内容(「BOOK」データベースより)
食は狂気か?獅子文六、内田百間、徳田球一、志賀直哉、愛新覚羅溥傑ら二十の胃袋から透かし見えてくる、偏奇、狂躁、そして至福。不変にして普遍の痛快食談。〉

(内田百間の間は、正しくは門に月)

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コメント

こんばんは。

ジャンルに限らず、うまい写真家さんには
非常に興味ありです。

せめて、そのテクの万分の一くらいでもマネ
できたら、もう少しマシなブログが作れる
のになぁと、常々思ってますんでcamera

投稿: なかっちょ | 2013年5月28日 (火) 23時19分

なかっちょさん、おはようございます。
「写真・丸山洋平」に出会って、写真の「凄さ」が少し分かった気がしました。
生涯一カメラマン、にしては偉大すぎます。いや、生涯一カメラマンの気概があったからこそ、「凄い」写真を取り続けたのかも・・・
 
なかっちょさんの写真、いつも楽しませて貰っています。

投稿: マイマイ | 2013年5月29日 (水) 10時24分

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