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2012年11月13日 (火)

イラクサ、編むか飲むか

白鳥の王子さま、と聞いて、見目麗しく性格よろしくお金持ちの若い男・・・と連想したがるのは、現実世界が正反対だからでしょうか・・・・どうでもいいです、そんな心理分析。

アンデルセンのお話として知られているのは、「野のはくちょう」です。

詳しくは、青空文庫で読んでいただくとして
http://www.aozora.gr.jp/cards/000019/files/42384_21526.html

おおざっぱに言いますと、昔々のヨーロッパのある国で奥さんに死なれた王様は、さっそく新しい奥さんを迎えます。それは根性の悪い魔女でした。

(見る目の無い王様です。国民が気の毒。それにしても、なんでさっさと後妻を迎えるんですか。子供とうまくやっていけるか、検証してからにすべきでしょうに。)

魔女は王さまをたぶらかし、先妻の子の11人の王子さまを白鳥に変えて追い出し、お姫さまのエリーザも追放します。

白鳥の王子さまたちは、夜になると人間に戻り、エリーザと再会します。

別の魔女(妖精?)が王子さまたちを元通りにする方法をエリーザに教えます。

イラクサを足で踏んで糸にし、11人分のチョッキを編み、白鳥に投げかけると魔法が解けると。それまで、一言も口をきいてはいけない・・・

(イラクサ、というのがミソです。)

そこへとある国の王子さまがあらわれて、エリーザに一目ぼれ。奥さんにしようと城に連れ帰ります。

(余計なお世話です。がエリーザは王子さまにそれなりに尽くします。)

これをよく思わない僧正あり。イラクサを求めて墓地へ摘みに行かねばならなくなった姿を見て「魔女だっ!」と決め付け、エリーザは焼き殺されることになります。

(頭、固いよ、坊さん)

処刑の間際までイラクサを編み続けるエリーザのもとへ11羽の白鳥が飛んできて、ようやく11枚目のチョッキも編みあがり、エリーザが投げつけると立派な王子さまたちが現れました。

さあ、もう喋っていい・・・エリーザは身の潔白を申し立て・・・めでたしめでたし。

で、終ってしまってはいけません。

本日のテーマ「イラクサってどんな草?」

こんな草です。

121007irakusa

とげとげですよ~。ほったらかしの庭にたくさん生えていました。

最初知らずに掴んで引き抜こうとして「イテテ・・・」

このトゲはアセチルコリンとヒスタミンを含んでいて、強い痛みをもたらすそうです。蕁麻疹とはイラクサに刺されたようなという意味の皮膚疾患だそうで。

これでチョッキを編めとは、なんと意地悪な。

が、念のため調べてみましたら、イラクサからは繊維が取れ昔から利用されてきたそうじゃありませんか。(素手素足では立ち向かわないようですけど。)

日本ではアイヌの人が作っていたし
「北国の植物と生活8)イラクサから上質な白糸を得たアイヌの女たち)」
http://www.yamareco.com/modules/diary/990-detail-20820.html

ヘンプネパールもありますし
「これがイラクサの繊維です」
http://heavenhemp.blog104.fc2.com/blog-entry-52.html

こんな記事もあります。
「イラクサ」
http://www.e-yakusou.com/sou/soum019.htm
〈イラクサは、絹に似た光沢を持つ柔らかな繊維の原材料になります。
イラクサの皮から採れる繊維は、上質な織布になり、ヨーロッパでは、古くは第一次世界大戦下のドイツで、大規模な、イラクサの加工産業が発達しました。〉

むー、高級品なんだ・・・一瞬、皮を剥いて繊維を取り出そうという気になりかけましたが、やめとけやめとけ、となけなしの理性が囁きまして、ちょん。300本余りを黙々と引き抜きました。

このイラクサ、食用にもなるそうです。

覚えてますか~話題になった本

『ぼくはお金を使わずに生きることにした』
マーク・ボイル 紀伊國屋書店 (2011/11/26)   を。

マーク・ボイルさんは、その辺に生えていたネトルを摘んでハーブ茶にしてましたけど、ネトルとはイラクサのことです。

さっそくワタクシも・・・と真似したと思うでしょ。しません。だって、このイラクサがあのネトルだと確証が持てませんもの。

世の中にはセリに似たドクセリ、ヨモギに似たニガヨモギとか、危険なそっくりさんが一杯です。

庭の草を摘んでお茶にして飲んで病院に担ぎ込まれ新聞沙汰になり大笑いされるのはイヤ。(大笑いで済めばいいんですけどね・・・)

121113irakusa

ねっちりむっちり生えてました。

繊維が製品になった姿は
こちら↓でその名も「nettle糸玉」として売ってます。
http://a-pride.shop-pro.jp/?pid=12718308

「NPOヒマラヤ保全協会」さんには
http://www.ihc-japan.org/report/070707.html

やわらかそうな繊維の写真↓があります。

P1040505

〈イラクサの樹皮からとられた繊維
写真は、イラクサの樹皮からとられた繊維です。これをつむいで糸にします。〉

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