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2012年10月

2012年10月31日 (水)

DTPというお仕事

わあー忙しかった。仕事が重なりまくって、もう大変・・・・突発性難聴は再発するし、胃腸はストライキ起こすし・・・

そろそろ片付きそうな気配がしてきて、ほっ。落とし穴が出現しませんように。

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   (近所のツートンカラーのオシロイバナ)

お仕事はDTPやってます。

と言って、話が通じるのは同業者・関係者。

通常は、なんのこっちゃ?、という反応です。

フィルム写真時代のDPE「現像・ 焼き付け・引き伸ばし」屋さんと間違える方も多いのですが、全然違います。

DTP(Desktop publishing、デスクトップパブリッシング)です。

と言って、話がわかるのは、やはり関係者・・・

昔は、商業印刷物(本、雑誌その他)を作るのに

原稿書く人それを活字で組む人、写真撮る人や挿絵を描く人それを印刷できるように網点ボチボチの金属板にする人、その前にレイアウトして細かく指定する人・・・

と分業体制で、出来上がりと殆ど同じ状態に見える「版下」を作り上げておりました。

アナログ手作業でしたので、修正が発生したら大変・・・

今は、コンピューター上でちゃっちゃと作業しちゃいます。その作業がDTP。

大手業者なら、プロの美しいレイアウトとともに各種データがきちっと支給され、DTPオペレータは指示通り作業して、デジタル版下を作成します。

が、ワタクシのような零細業者では、「まかせるわぁ」の一言で、レイアウト指示もくださいませぬこと多々。

(全然あてにならないレイアウトなら、ないほうがましだったりしますけどね・・・)

文字はテキストデータなら話が早いのに、なぜ手書き原稿をくださるのでせう。もしくはプリントしたものだけをくださるのでせう。ぶつぶつ言いながら入力作業をしてたります。

(DTPオペレータは普通、入力作業をしません。)

写真もデジタルならちゃっちゃとソフトで加工できるので話が早いのに。なぜプリントでくださるのでせう。

それも昔のフィルム写真のように高精度ならいいのですが、最近は解像度の低い写真をホームプリンタで印刷したものが来たりして。

粗い写真はどうやったってきれいには仕上がりません、と何度言ったことか・・・(グチ)

それでもお仕事があるのは有難いことです。

有難いですけれど、出版・印刷業界はそもそも昔から締め切りに振り回される大忙し業界ですけれど、今回は仕事集中し過ぎ・・・

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   (オシロイバナ、こんなんもありました)

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以上興味のない人には、つまらないお話でした。

この先に、分け入っても分け入っても深い山、あるいは深い闇があります。

よく引っ掛かるものとして、次のような分岐点。

★OSのプラットフォーム(WindowsかMacか)。同じソフトでも微妙に違うんですよん~

★OSのバージョン(Windows XPか7か、Mac OSX4か5か6か7か)。

★ソフトのバージョン、Officeは2003か2007か2010か。Mac版のOfficeか。

★Adobe CSは2か3か4か5か・・・

★他にもあるんですけどね~

Adobe CS5のインデザインという組版ソフトでワタクシは仕上げをしております。

データがMicrosoftのOfficeで来ると、変換作業をせねばなりません。これがもう試行錯誤の世界でありまして・・・

最近の事例では、

★.docのファイルが2003でコンバータが立ち上がって結果開かない・・・拡張子を.docxにしたら開けるようになりました。どうもMacの最新版ワードのファイルだったようです。Windowsとは微妙にバージョンがずれているようです。

★パワーポイントに貼り込まれたエクセルのグラフは、一度ワードにメタファイルとして貼り付けてpngとして書き出して、フォトショップで加工してtiffファイルで保存して・・・というのは、山ほど試行錯誤した結果のベスト変換方法です。office2010での作業。来たのはどうも2007のファイルのよう。

★他にも2007と思われるパブリッシャーの飾り枠はバージョンの低い2003で開いて、やはりバージョンの低いCS以前のイラストレーター10で加工してepsファイルにして保存してインデザインCS5に配置する・・・とか。パブリッシャー2010で開いてイラストレーターCS5で作業すると、使い物にならないものができます。

officeのファイルと一口に言いますが、ワード、エクセル、パワーポイントで来るのはまだ可愛いです。パブリッシャーは修飾機能が豊富なだけに、インデザインに反映させるのは難問ですよ。

喉元過ぎれば苦労ををすっからかんと忘れてしまう自分自身のために、試行錯誤の結果を整理して、いつでもみられるようにブログに入れておこうかな・・・なんて。

同業者の同じPC環境の人にしか使えないよな・・・

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(ご近所の二代目「防犯カメ」さん。大きくなりました。気は小さいようです。すぐ逃げます。)

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2012年10月15日 (月)

雨の千川上水

近く泊りがけのお客さんが来るので、お布団干しときましょ、と張り切った日曜日のお天気は、曇り・・・

なら、吉祥寺に遊びに行こ、と出かければ、ぽつぽつ雨降り・・・

素直にお家に帰ればいいものを、歩きまわりたい気分。

ではその辺をウロウロしましょ。

ぱんぱかぱーん、千川上水の旅の始まり始まり~

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↑住宅街に突如出現する天使。2階くらいの高さに乗っかってました。

 青虫から孵化したんでしょうか。羽が緑色。

 お付きの太鼓もちの色は柑橘系。 

 (実は散歩の終わりに遭遇しました。)

千川上水は玉川上水から分岐し、その昔は江戸城の城北地域へ水を運んだ用水路でありまして、地元地域では隣接する練馬区との境にもなっています。

江戸六上水の一つだったそうです。

今はただの細い川↓。

水中でなにか動いてます。

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鯉。

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うじゃうじゃ鯉。

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じっと眺めていたら、上流から流されてきては、この辺で溜まってました。

溜まりすぎたら、また上に戻っていくんでしょうか。

いい年こいたおばさんが雨降るなか橋からじっと川面を覗いていると、あらぬ誤解を受けるおそれがありますので、つぎ行きましょ。

↓庚申塚がありました。

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右に説明看板があったのですが、気分が乗らなくて読まなかったので謂れがわかりません。

ネット記事には「青面金剛像(しょうめんこんごうぞう)」が祀られている、とありました。

この次にきちんと読んできます。

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お賽銭も上げてきませんでした。バチあてないで下さいまし。

ペコペコ。

(2012.11.12写真追加)

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↓上水の向こうは練馬区でして、開発著しく、高層ビルマンションがまさに林立を始めています。

オクラの花咲く畑の向こうにマンション群。

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昔は一面の大根畑だったのにね~、とは田舎風景のまんまの地元市側のやっかみ(?)

千川上水には結構大きな木がありまして、緑はいっぱい。

桜の古木。顔がみえませんかあ~

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↓大蛇の木。名前しらないもので・・・

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↓ツタの絡ま~る…何の木でしょ。

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↓小さな花に目が行きます。人間が小さいからです・・・

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はあ、雨の日の散歩は妄想が湧いてくる・・・ 

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2012年10月12日 (金)

キネ旬774のシュールな映画

本棚から「キネマ旬報 創刊60周年記念特別号 1979年11月下旬号 No. 774」が出てきました。

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古いものを後生大事にとっておく貧乏性・・・ではなくて、古書店の100円均一で見つけたものです。

目玉記事が「キネマ旬報ベスト・テンと映画史」で、1924~1978年の「日本」と「外国」映画のベスト10を掲載しています。昔懐かしい人には面白い企画です。

196頁の「外国映画批評」に面白い記事がありました。

出演ヘルムート・ベルガー、イングリット・チューリンときいて、ルキノ・ヴィスコンティ「地獄に堕ちた勇者ども」と反応するのは往年の洋画ファン。

実在のクルップ鉄鋼財閥とナチスの関係、一族の醜聞を題材にしたといわれています。退廃美の極みみたいな、「お耽美」好きにはたまらない映画でした。

が、映画批評でとりあげているのは、ヘルムート・ベルガー、イングリット・チューリン出演なれど「地獄に落ちた勇者ども」ではありません。

黒田邦雄さんが書いているのは、監督ティント・ブラスによる原題「Salon Kitty」について。

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公開時の邦題は恐ろしくて書けません。あんまりなタイトルなので、ビデオ版では「鉄十字の愛人」、DVD版では「サロン・キティ」に変更されています。

と言いつつ書いてしまおう。「ナチ女秘密警察○○○親衛隊」。あんまりだ・・・

黒田さんの評を一部引用させていただきます。

〈三島由紀夫は「地獄に―」を評して“正にミイラ取りがミイラになる程、ナチスの時代の「嫌悪に充ちた美」を再現しているのである。”と書いているが、ヴィスコンティがオペラ好きのミイラなら、ティント・ブラスはパンクロックのミイラというべきか。全編こんなに浮かれていいのかな、と柄にもなく殊勝なことを考えてしまう程、頭から尻尾までナチスの〈美〉がぎゅうぎゅう詰まっているのだが、その割に胸焼けしないのはキャンプなフィーリングのせいだろう。〉

全編引用したいくらい面白い評なのですが、著作権ナントカにひっかかります。

(キャンプなフィーリング、というのがわかんないんですけど。)

とんでもないタイトルがついたのは、一般の映画館じゃなくて当時盛んだったポルノチェーンで公開されたからです。(しつこいけど、あんまりだ・・・)

原題「Salon Kitty」でYouTube検索するといくつか出てきます。最初のほうだけ見ましたが、おお、お耽美の少々悪趣味の物好きにはたまらない色彩の氾濫する映画です。

リリアーナ・カヴァーニの「愛の嵐」にも通ずるものあり。

お耽美退廃美好きなら見とかなきゃ。レンタルショップで借りるか・・・

で、終わってしまってはいけません。黒田さんはそもそもこんなことを書いています。本題はこっち。

〈ポルノチェーンで公開される映画は、まず闇から闇へ葬り去られるのが運命で、使いすての娼婦の如き存在である。まだしも邦画なら眼を光らせている輩が結構いて、妻の座にたどりつくことなきにしもあらずだが、洋画とあればまず絶望。数年前にもジャック・スカンドラリという25歳の青年監督がサドの「閨房哲学」を映画化した「淫蕩の沼」というフランス映画があったが、これがレオノール・フィニーハンス・ベルメール的なシュルな感覚でサドの世界にもぐり込もうとした痙攣的な美に満ちた映画で、たっぷり楽しませてもらったのだが、あのフィルムなどどうなっただろうか。今一度見たいものだが。〉

もう一度見られますよ、黒田さん。

(それにしても、70年代頃の男の人って、物事を娼婦に喩えるのが好きみたいですね・・・)

原題「LA PHILOSOPHIE DANS LE BOUDOIR」でYouTube検索すると英題「Beyond Love and Evil」が出てきます。

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見ましたよ、いやあ、フェデリコ・フェリーニとピエル・パオロ・パゾリーニを足して2じゃなく3で割って横すべりしたような、まさに1970年頃のシュールな映画でした。

たった40年前の映画なのに、異世界の観あり。

この映画の評をネットで探していたら、「最低。それ以外に言葉はない。」というのが出てきました。

世界観が違えば理解しがたい最低映画ではありますけどね・・・

ワタクシはハンス・ベルメールやレオノール・フィニー、好きなものですから・・・

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2012年10月11日 (木)

いろいろ彼岸花

(少し前の話になりますが)まだかまだかと待ち焦がれた庭の彼岸花が、9月30日満開になりました。

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う~ん、美しい。

花の命は結構長い、というCMがありましたが、彼岸花はあっと言う間に咲き終わります。

数日で跡形も無く消えうせました。

彼岸花の別名はいろいろありますが、一つが「死人花(しびとばな)」です。

墓場に群生していることからの連想と思いますが、昔はこの花を「縁起でもない」と嫌う人が多かった気がします。

少なくともワタクシの育った田舎ではそうでした。

綺麗な花なのに・・・

子供の頃は赤い彼岸花しか知りませんでしたが、数年前に白い彼岸花の実物を見て、不思議な思いがしました。「白装束」かしらん・・・と。

それからは、あちこちに白い彼岸花が生えているのに不思議と気づくようになりました。

脳の認識パターンに「白い彼岸花」が織り込まれたようです。

↓9月29日、近所の公共施設跡地に紅白の目出度い彼岸花。

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↓上と同じ場所ですけどね。光の加減で色がじぇんじぇん違います。

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黄色い彼岸花もある、と聞きました。

ショウキズイセン(鐘馗水仙)だそうです。

http://www.hana300.com/syousu1.html

Syousu

季節の花300」さんからお借りしました。
http://www.hana300.com/index.html

う~ん、この花の実物を見てみたい。

次の目標は都内の植物園の訪ね歩きに決定。

(ワタクシの趣味は「歩くこと」です。)

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Wikipediaによると、白い彼岸花とは別に「シロバナマンジュシャゲ」というのもあるようです。

シロバナマンジュシャゲ(Lycoris ×albiflora Koidz. [1])
ヒガンバナの白花に似ているが、花弁がさほど反り返らず、またやや黄色みを帯びる。葉もやや幅広い。一説にはショウキズイセンとヒガンバナの雑種であるとも。〉
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%8A

が、ネット記事の多くは、シロバナマンジュシャゲ=シロバナヒガンバナ、シロバナヒガンバナ=白い彼岸花、だったりしまして、今のところ訳がわかりません。

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2012年10月 9日 (火)

全国大陶器市 小金井公園

覚悟はしたけれど、やっぱり3連休仕事漬けは悲しい・・・ので、日曜日はお出かけしました。なんとかなるさ。

行き先は「東京都立小金井公園」。名門ゴルフ場「小金井カントリークラブ」に隣接し、都下4市にまたがる緑豊かなだだっ広い公園です。

地元市もその一部。

なのでお散歩気分で歩いていきましたが、普通歩く距離ではございません。地図をざっと測ったら、公園のはずれの目的の場所まで約6キロありました。人間の歩行時速4キロとして1時間半・・・

わはは。

思い立ったのが午後2時20分。

どうするか。こうします。急ぎ足で、せっせせっせ・・・3時20分着。わはは、アホだ。

↓目当はこれ。

http://dai-toukiichi.com/event2.php?id=122

全国大陶器市 小金井公園
(10月14日までやってますよ~)

なにも買わんぞ、見るだけ、という固い決意で行ったのに、ガラガラ崩れるのが凡人の決意。

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↑箸置きならいいか、と2個お買い上げ。

 1個360円は高いのか安いのか。可愛いからいいか。

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柄つきソラマメみたいなのは、1個105円の箸置き。

↓会場入口。この先に延々と店が続きます。

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午前中雨降りだったので、人出は少ないのかも。

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公園ですからね、花もいろいろ咲いているのですが、人の目は陶器市にしか向いてません。

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ダリアが一杯咲いていました。

一角に「皇帝ダリア」という恐ろしく背の高い植物が生えていました。

大きすぎて、全部写りません。草というより木。

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別名「帝王ダリア/コダチダリア」だそうです。
http://www.azami.sakura.ne.jp/hana/f1/ka-gyo/kouteidaria.htm

身の丈3~4メートルになるそうでして、花が咲くのは11月とのこと。忘れず見に来ましょう。

行くときの経路は玉川上水沿いです。↓これは上水を背にしたバス停の野外待合席。

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赤瀬川源平さんなら面白い写真に仕上げることでしょうね。

武蔵野の地でありますから、国木田独歩さんの記念碑などもありました。

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帰り道は「多摩湖自転車道」に出て、つるべ落としの秋の日に追いつかれないよう、せっせせっせ。やっぱり1時間で帰ってきました。

↓道端で呆然としている、リスさんとウサギさん。

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動物遊具って、可愛い系より不気味系が多い気がします。

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2012年10月 4日 (木)

戦場のランバダ

仕事に押しつぶされているうちに10月になり秋になっていました。

やっと納品したら引き換えに次の仕事がはいりました。今度の連休の丸潰れ決定。

くーっ・・・

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まず、少々引用を。

不肖・宮嶋の ビビリアン・ナイト 上 爆弾ボコボコの巻』 
宮嶋茂樹 祥伝社 平成19年8月5日

〈 そして、私は寝不足の夜を迎えるのであった。遠くに爆音を聞きながら眠りに落ち、爆発音で目覚める。一晩のうちに何度もそれを繰り返すのである。 

 爆音や爆発音には慣れてしまったが、さらに眠りを妨げるのが車のセキュリティー・システムである。空爆の衝撃が地面を伝わり、車を激しく揺する。するとアラーム・システムが装備された車は、それを盗難と判断してしまう。お抱え雲助を抱えた同業者が何百人も泊まっているホテルである。ホテルの駐車場どころか、玄関回り、付近の道路にビッチリ車が停まっているのである。それらが一斉にピーピーと不快な電子音を響かせるのであった。

 この可愛げのない音が一五階まで飛び込んでくるのやから、たまらん。ひどいのは、警報があの「ランバダ」のメロディーなのである。〉(377ページ)

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時は2003年3月27日、場所はイラクはバグダッドのパレスチナ・ホテル。

笑う話ではないですが、その情景が脳内に広がり、思わず吹きました。

著者のカメラマン宮嶋茂樹さんはそういう人です。こんな調子で、しかし的確に、とんでもない危険を伝えています。数々の修羅場で生き残る判断のできる人なのだと思います。

バグダッドのパレスチナ・ホテルはジャーナリストの拠点となり、バグダッド陥落を世界中に伝えました。

そのパレスチナ・ホテルで2003年4月8日に何が起きたか。

不肖・宮嶋の ビビリアン・ナイト 下 砲弾ドカドカの巻』 
宮嶋茂樹 祥伝社 平成19年9月5日

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173ページからの「15.戦車砲弾にブッ飛ぶ!」に記述があります。

米軍対地攻撃機A-10サンダーボルトの激しい銃撃音で目が覚めた宮嶋さんは、「国土計画省」が火花を飛び散らせているのを目にします。

まもなく本格的市街戦が開始される・・・

ここで不覚にも「何をしたらいいのかサッパリわからん」状態になり42歳のオノレの限界を悟るが、すぐ「なんとか乗り切るしかない。そして、きっと生きて脱出してやる」

そして大統領宮殿、国土計画省、共和国橋に面して米軍M1戦車の壮絶な戦闘が見える部屋に移動する。

その部屋は特等席であるが、M1戦車の射程内でもあった。

夢中になって写真を撮っている最中に、共和国橋上のM1戦車の砲身がこちらを向いているのに気づく。

パレスチナ・ホテルが標的になっている!

壁に隠れて一息ついたそのあと、激しい爆発音とともに身体が吹き飛び背中を強打した・・・(196ページ)

同じ15階の端の部屋のロイターのカメラマン二人が犠牲となった瞬間でした。

このニュースは日本にも映像で伝えられました。中継したのは佐藤和孝さん。そのビデオに若い女性の「ロイターの人がやられた」という声が入っていて、あれっ?と思ったことを覚えています。女の人がいるんだ・・・と。

2012年8月20日シリアで山本美香さんが亡くなって、その音声がテレビで流れたとき、不意に2003年のこの事件が蘇りました。

あれはビデオカメラを操作していた山本美香さんの声だった・・・

(そのことは198ページに書かれています。)

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このM1戦車による砲撃は、宮嶋氏がすぐ日本に伝えたにもかかわらず、また共同通信が砲撃の瞬間をビデオ撮影していたにも関わらず、しばらく「誰が砲撃したか不明」となっていました。

大スクープのはずの共同通信ビデオは配信されることなくオクラ入りとなったとのこと。

今更イラク戦争の話なんて・・・宮嶋さんは「左巻きがどうこう」などの発言ゆえ、敬遠される方もいらっしゃいますが、これは読むに値すると不肖ワタクシは思います。

翌2004年5月にイラクで命を落とす橋田信介さんも、この本の中では元気で無謀にも偽造ビザで入国して活躍、別件でイラク国外追放された後は、無謀に輪をかけてムジャヒディンビザで再入国したりしています。

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