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2012年6月13日 (水)

丸元淑生のシステム料理学

『丸元淑生のシステム料理学 男と女のクッキング8章』が題名で、著者は芥川賞候補作家の丸元淑生さんです。文春文庫書き下ろし、1982年6月25日発行。

手元にある本は、カバーが擦り切れそうで本文ページは経年変色しています。

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生化学の一部として長足の進歩をとげている米国の「現代」栄養学を独学で学んだという著者は、半世紀以上も前の旧態依然の日本の栄養学、家庭料理に疑問をもち、自分で料理を作り始めます。

〈毎日の食事をいかに充実させるか(中略)男女を問わず可能なものが料理をつくる(中略)わずかの時間で料理が整うようなシステムを、家庭の中につくりあげようと・・・〉

愛読にして愛用の書でした。文中の「そば粉のパンケーキ」や「ポーチド・エッグ」はよく作りましたし「じゃこ」や「割り干し大根」も常備品になりました・・・

この本がどうしたかといいますと、昨日ネタにした『ぼくは都会のロビンソン ある「ビンボー主義者」の生活術』の著者、久島 弘さんも、知識ゼロで一人暮らしを始めて栄養失調に陥ったのち、この本をバイブルのようにして食生活を立て直しています。

(ということを2度目に読んで気がつきました。)

食生活研究家の魚柄仁之助さんも、その著作の中で丸元淑生さんの本に触れています。

丸元淑生さん―魚柄仁之助さんと繋がっていたのは承知していたけれど、久島弘さんも繋がっていたんですかあ・・・やっぱりな、と今回勝手に納得。

類は友を呼ぶ、ですかな。(違います。)

魚柄仁之助さんの本は可能な限り読んでおります。『ひと月9000円の快適食生活』なんて題名の本を出しちゃったので、節約料理の大家みたいに思われてしまったようですが、本来は、美味しくて、体によくて、安くて、手間いらずをめざし、結果3食全部手作りの楽しい食生活を送る人です。

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魚柄仁之助さんの原則は

 ●手抜きは正しい
 ●旨い料理しか認めない
 ●健康維持のバランスをくずさない
 ●正しい料理法など存在しない
 ●手間いらずの料理しかしない
 ●食費はひと月4桁以内しか認めない
 ●素材は入手しやすい物に限る

食費の部分がワタクシにはちょっと無理なのですが、後は全部納得。うんうんと思った方には面白い本です。

参考までに、ワタクシが時々作る魚柄流「手抜きうどん」をば要約紹介。

1.小麦粉とその40%量の海水程度の塩水をボウルに入れてよく混ぜる。

2.玉にまとまったら、1分くらいこねくり回す。

3.普通はこの後、踏みつけたり寝かせたりするけれど、手抜きうどんは即のし棒で平べったく伸ばし、小麦粉をまいた紙などの上で包丁で細かく切る。

4.切ったらすぐ煮え湯にいれてゆでます。5~7分くらい。

5.冷たい水にとって洗えば出来上がり。

 小麦粉180ccで約2人前できます。  以上。

のし棒がなければ、なにか丸い棒状のものを代用。すりこぎでもなんでも。ラップの芯だっていいんです。野球バットは・・・自己責任でなら。

注:海水程度の塩水とは1リットルに対して塩大さじ2(30g)。

で、算数始め。180ccの40%の水は72cc、塩は0.072×30で・・・2.16g・・・

止め止め止め、水100ccで3gの塩にしましょ。

大中小3サイズある計量スプーンの中サイズが実は「小さじ」で5g、小サイズが実は「小さじ1/2」というもので2.5gです。3gは小さじ半分強か、小さじ1/2に少々山盛りです。

少しぐらい違ってたって死にはしません。塩水100ccの余った分はうがいにでも使ってくださいまし。

あ、小麦粉180ccは、お米の計量カップで計れます。塩や水を含めて目分量だって、2,3度やってみれば、それなりのものができます。

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