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2012年5月11日 (金)

古書店好き

今年のゴールデンウィークは、初日の深夜バスの悲惨な事故と、連休直後の竜巻被害とで、忘れがたいものになってしまいました。

個人的にも、前半発熱、中盤墓参りをかねての帰省、後半大雨で閉じこもり、と休んだ気がしない休みとなりました。

発熱といっても37.3℃くらいですが、滅多に熱を出さない人間にとってはあ~れ~と寝込む事態です。

幸いすぐ回復したものの、発熱が祟ったのか、田舎への往復のJR電車で見事に酔いまして、帰宅後また寝込み体制。

ほんと、乗り物に弱いです。(だからせっせと歩きます。歩いていける範囲は。)

そんなんですから、近場で遊ぶのが一番好きです。

いくら近いと言っても遊園地はダメ。以前子供に付き合って井の頭公園のくるくる廻るティーカップに乗ったらしばらく再起不能になりました。

(ディズニーランドのスペースマウンテンでも大酔いしましたし、豊島園のジェットコースターでもぐでんぐでんになりましたし西武園遊園地でも・・・)

好きなのは美術館博物館民俗館資料館・・・それから古書店。

と、ようやく本題に辿り着きました。

古書店大好きです。物好きにとってはお宝ランドです。

とりわけ均一本コーナーが大好き。

が、物好きの聖地均一コーナーにしばらく前からちょっと違う種類の人々が出現するようになりました。

はじめの頃は携帯電話片手に片っ端から本を調べていたようですが、最近はバーコードリーダーをかざす人まで・・・

ははーん、「せどり」ですな。

最近では、「ブックオフで安く仕入れてオークションやマーケットプレイスで高く売る」という狭い意味で使われるようですが、そもそもは古本屋で安く買った本を転売して儲けることです。

ということを有名にしたのは↓この本。

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ご存知、梶山季之さん著「せどり男爵数奇譚」
夏目書房 (1995/06) 。

(画像はアマゾンからお借りしました。)
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%9B%E3%81%A9%E3%82%8A%E7%94%B7%E7%88%B5%E6%95%B0%E5%A5%87%E8%AD%9A-%E6%A2%B6%E5%B1%B1-%E5%AD%A3%E4%B9%8B/dp/4931391109/ref=sr_1_11?s=books&ie=UTF8&qid=1336717673&sr=1-11

初出は1974年
(『せどり男爵数奇譚』桃源社 1974年(『オール讀物』1974/1-6月号))

勿論転売の話もありますが、全編を貫くのは書痴(ビブリオマニア)の古書への愛。

ついつい引き込まれて読んでしまうのは、古本好きという理由だけでなく、梶山季之さんの話の上手さにあります。

エロ作家呼ばわりされた梶山季之さんですが、無類のストーリーテラーです。この本を読んでしまった後で、最近の作家の「傑作」を読むと気の抜けること。プロならもっと上手い話を書かんかい、と思わず毒づきたくなるような。

梶山さんには「ミスターエロチスト」という作品もあります。

代表作とは言いませんけど、雑誌のシメキリ直前に倒れた作家の代わりを頼まれて3日間で書き上げたそうですが、急ごしらえにもかかわらず実に面白い話に仕上がってます。

(良い子は読んじゃいけません。)

45歳で急死したのが惜しまれます。

5/12追記:ミスターエロチストは発表当時(『別冊文藝春秋』1968年掲載)、識者の評は散々でそのためかなかなか単行本化されなかったそうです。雑誌は売れに売れたそうですが。

「単行本化の年度」に関してはネット情報に諸説あります。1972年とか、死後2年たってから(1977年)とか・・・

国会図書館には、「徳間書店、1983.2. 徳間文庫」と「光文社、1977.5」の2冊が収められています。

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コメント

わぁ、同じです。
36度8分で寝込みます。
酔い止めは常にバックに忍ばせてあります。
あろうことか、自分の運転に酔ったことがあります。
美術館・博物館大好き。

大人ですから、「ミスターエロチスト」読んでも良いですね(笑)

投稿: kiri | 2012年5月11日 (金) 21時20分

自分の運転に酔うとはかなりのものですね。
わたしはブランコにも酔いますが。わはは・・・
 
「ミスターエロチスト」を読むのは勇気がいるかも。
ポルノと解釈する向きもあるようですし、だいたい書き出しが「私は変態×××・・・」。
(でも読みました。)

投稿: マイマイ | 2012年5月12日 (土) 09時40分

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