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2012年4月 2日 (月)

「藤田ミラノ ヨーロッパに花開いた日本の抒情」

先日図書館でみつけました。

「藤田ミラノ ヨーロッパに花開いた日本の抒情」
中村圭子編 河出書房新社 2011年3月20日発行

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わあ~懐かしい~

藤田ミラノさんの少女画をリアルタイムで知っている方々は、そりゃもう圧倒的に「女学生」の方々です。「女子学生」じゃありませんですよ。「女子高生」でもありません。旧制女学校の雰囲気を色濃く引きずっている古き良き日本女子世代・・・

かく言うわたくしはですね、残念なことに女学生ではありませんでした。その予備軍でさえもない、野育ちのガキンチョ。

なんで懐かしいかというと、そのガキンチョがマセガキになりかけた頃、古書店で「女学生の友」を数度買ったことがあるからです。掲載されていた少女向け小説のほとんどは忘れてしまいましたが、藤田ミラノさんの挿絵だけは感銘を受けて覚えていました。

「感銘」というより「影響」ですかしら。

せっせとノートの後ろの方に、鼻筋の通った美少女の模倣画を書いておりました・・・とさ。

なんで今頃、藤田ミラノさんの本が、と思ったら、昨年2011年4月に弥生美術館で「藤田ミラノ展 ~ヨーロッパに花開いた日本の抒情~」をやっていたのですね。
http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/exhibition/yayoi/1104.html

東日本大震災の直後でした。気付く余裕がなかった・・・

ところで、今自宅に昭和37年頃の「女学生の友」が4冊あります。その昔のマセガキ時代に買った雑誌を後生大事に取っていて・・・ではありません。

古書店の店頭で1冊100円で売られていたのを数年前に見つけました。緑のビニールテープで体裁構わず補修してある、一部表紙は取れている、住所氏名の書き込みはある・・・と状態は最悪ですが、だから安いんです。

物好きですから即買ってきました。買ってきて読んでみたら、まあ面白いこと。

小説ありファッション(モードという言葉)あり英会話ありペン習字料理あり平和運動ありスターの噂話あり洋服の作り方あり読者の投稿は自作の詩やお習字や絵・・・文通コーナーには住所氏名全記載。各種懸賞当選者も住所氏名全記載・・・個人情報保護法がなんぼのもんじゃ・・・

50年前の日本女子の精神構造は現在と大違いで、恥ずかしくなるくらい素朴で生真面目で・・・読者全員カマトト風味。そのまま現在に当てはめたら、ずれまくること必至。

そのほか細かいところで、小説中の母親が急病で往診を頼むため電話するシーンなんぞ番号が「一局の〇五二九」とかだし、だいたい電話そのものが街角のパン屋の赤電話(公衆電話)・・・

電話が一般家庭にほとんどない時代でしたね。

さて、藤田ミラノさんの挿絵ももちろん載っていました。

連載小説口絵
↓「女学生の友」昭和37年2月号

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↓「女学生の友」昭和37年3月号

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↓「女学生の友」昭和37年5月号

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↓「女学生の友」昭和38年1月号

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抒情画シリーズ。掲載号は上の口絵と同じ順。

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なにせ50年前の雑誌です。紙は酸化して変色しています。

色もかなり褪せていると思い、しかし元の状態がわからないので、photoshopの自動機能で補正しています。

もっと淡い色かな・・・と思いつつ・・・

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