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2011年7月 8日 (金)

歌舞伎と一口に言っても・・・

先日またお友達にお誘いいただいて歌舞伎見物に行ってまいりました。

今回は国立劇場で演目は「義経千本桜」。

うふふむふふ、いかにも「これぞ歌舞伎」って感じのタイトルです。ザ・カブキ。It's the KABUKI・・・

歌舞伎に関しては薀蓄のひとかけらもない素人ですので、手元にあったアンチョコであらすじだけ読んでいきました。

が、ですね、素人の悲しさでありまして、「義経千本桜」は話がいっぱいありましてですね、いつも全部上演するわけでなく、選んで二場くらいするものらしいです。

で、あらすじを読んでいったのと全く違う場が今回上演された訳で・・・

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「義経千本桜」とはそういう具合に上演されるものだと分かっただけでも勉強になりました。

(江戸の昔の芝居見物は弁当持って一日がかりと聞いたことがあります。もしかして全部上演してたのかしらん。)

いろんなお話があると分かったのは、劇場においてあったチラシ↓を読んでです。

110708siryokan

このチラシによると、原作は人形浄瑠璃でして、原作による場割は以下の通りだそうです。

〈初 段〉大内の段、北嵯峨の段、堀川御所の段、堀川御所塀外の段

〈二段目〉伏見稲荷鳥居前の段、渡海屋の段、渡海屋奥座敷船矢倉の段、大物浦の段

〈三段目〉下市村椎の木の段、下市村竹薮小金吾討死の段、下市村釣瓶鮓屋の段

〈四段目〉道行初音旅、河連法眼館の段、河連法眼館奥庭の段

〈五段目〉蔵王堂花矢倉の段

と、全部で15話。

読んでいったのが「下市村釣瓶鮓屋の段」と「河連法眼館の段」で、今回の上演が「渡海屋の段」「大物浦の段」・・・

源義経を縦糸とするなら、死んだはずの帝(安徳天皇)や平家の武将たちが横に絡んできて、それはもう聞くも涙、語るも涙(のはず)のお話でした。

滅びゆくものを哀れと思う庶民の心情が、帝や平家の武将を劇の中で生かしてしまったのでしょう。

源義経だって、実は死なずにモンゴルに落ちのびてチンギス・ハーンとして名を馳せた、なんて話も出来上がっちゃってますし。

劇評は通の方々に任せるとして、これで最近続けて3回歌舞伎見物をしたのですが、いやあ、歌舞伎っていろいろ実に広範囲の芝居を含んでいるのですねえ。

1回目が明治座「怪談牡丹燈籠」、2回目シアターコクーン「盟三五大切」、そして今回。

全部雰囲気が違います。歌舞伎をよく観ていらっしゃる方ならご存知なのでしょうが、歌舞伎には種類がある、ということを今回知りました。

↓国立劇場でいただいてきたパンフレット「歌舞伎 -その美と歴史-」河竹登志夫。

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実に分かりやすく書いてありました。

それを適当にまとめると、

○まず「純歌舞伎作品」と「丸本物(義太夫狂言)」。

 違いは、最初から歌舞伎として書かれたか、元来人形浄瑠璃のためかかれて後から歌舞伎化されたか。

次に、普通の劇と舞踊劇。

○普通の劇は二大別すると「時代狂言」と「世話狂言」。

 ◇「時代狂言」は三つに分けられ、

 1「王朝物」平安末までの王朝の皇族やお公家さんの話。

 2「時代物」源平から戦国時代へかけての武将を主人公とするもの。

 3「お家物」徳川時代に方々で起こったお家騒動の話。

 ◇「世話狂言」は、当時(徳川時代)の現代世間の話題を狂言化したもの。

○舞踊劇

 1「能取り物」能の曲を歌舞伎にしたもの。

 2「狂言舞踊」(能・狂言の)狂言をもとにした軽妙でこっけいなおどり。

 3「純歌舞伎舞踊」はじめから歌舞伎のためにつくられたもの。

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「義経千本桜」は、というとですね、もとが人形浄瑠璃なので「丸本物」、かと思ったのですが、「時代物」のところに作品名が上がっていました。

前回「盟三五大切」、前々回の「怪談牡丹燈籠」は「世話狂言」ですかな。前2作がいまどきのお芝居風で実に分かりやすかったのですが、今回は原作が人形浄瑠璃と聞けばああそうかと納得がいくような静止場面の多い「古典的」な舞台でした。

見得も切るし、定番の名台詞「恨み晴らさでおくべきか」「知らざあ言って聞かせやしょう」などもあるし、歌舞伎メークもあるし、義太夫が話を運ぶし・・・ 

義太夫には字幕が付きました。さもなければ、何を言ってるかさっぱり分かりませんでした。助かった・・・・

この程度の知識なので、劇評なんてとても出来ません。期待して辿り着いちゃった方がいらしたら、ごめんなさいまし。

蛇足:

当日渋谷駅で乗車した地下鉄半蔵門線が動きません。駅員さんに聞いたら車輌故障発生しているとのこと。

半蔵門駅か永田町駅に行きたいと相談したら、銀座線「赤坂見附駅」が国立劇場最寄の「永田町駅」と繋がっているという説明を受けました。

運行再開を待つか迷った挙句、渋谷駅構内を延々と歩いて銀座線に乗りなおして「赤坂見附駅」で降りました。

そしたらですね、繋がっているとはこういうことだったのですか、改札をでないで構内地下通路を「永田町駅」まで多分1駅分くらい延々と歩いて移動する羽目に。

ようやく国立劇場に辿り着きましたが、乗り換えて正解でした。永田町に着いた時点で半蔵門線はまだ止まったままでした。

それとですね、半蔵門線の渋谷駅から出るのに振り替え手続きのためか有人改札に長い行列が出来ていて、あれに並ばなければ出られないのか(それは嫌だ)と、改札にスイカをかざしたら「出られません」と案の定拒否され(普通スイカだと、入ったその駅では改札を出てくることはできません)、あ~あ困ったなと思ったら、隅の開けっ放しの改札をパスカードかざして出て行くお姉さんがいて、試しにそこにスイカをかざしたら「0円」で通してくれました。

わあ、どういうこっちゃ。(さっさと行ってしまお・・・)

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コメント

娯楽も勉強に変えてしまう貴方は凄い!!!

投稿: 典侍の局 | 2011年7月 8日 (金) 22時17分

娯楽は娯楽として楽しむのが一番です。
あと100回くらい観たら、頓珍漢なことを言わずに済むようになるでしょうね。
(ヒマはありますが資金の方が・・・)

投稿: カピバラ | 2011年7月 9日 (土) 17時36分

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