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2011年1月27日 (木)

物が捨てられない

世は断舎離ばやりだというのに、物欲満載の凡人ゆえ物が捨てられません。

困ったことよ、と思いかけましたが、捨てなくていいんですぞ、という方がいらっしゃいました。わあ、安心した~

最近続けて、一人暮らしについての本を読みました。(そういうことが気になり始めるお年頃です。)

1.

阿部絢子 「老いのシンプルひとり暮らし 前向きに、心豊かに生きる生活術」 大和書房 2008年9月 

2.

澁澤幸子 「気がつけばドッキョロージン ハッピーシングルライフ」 じゃこめてい出版 平成22年10月

110127sibusawa

このうち、阿部絢子さんの著作は、どちらかというと生真面目な片付け派で、要らないものは処分する派です。少し前までは、大いに感銘しておりました。いえ、いまでもその内容には興味引かれる部分は大きいです。

たいして澁澤幸子さん。かの澁澤龍彦氏の妹です。以前『イスタンブール、時はゆるやかに』を読んだときに、面白いひとだなあ、とは思っていたのですが、この本を読むと見事に自然体です。

書き出しが、

「ふと気がついたら、独居老人になっていた。大学を出てすぐ一人暮らしを始めて独居娘になり、やがて独居オバサンになり、独居老人になったのだから、私は生粋の独居老人である。」

自分が老人だと自覚がなくて(大抵の人がそうです)、ある日民生委員が訪ねてきて、

「お宅に年寄りいらっしゃいますよね?」

「いえ、私一人ですが」

ミッキーマウスのTシャツにショートパンツ姿の澁澤幸子さんがその「年寄り」本人だと判明するのは・・・

「好きなものにかこまれていたい」(p.52)という暮らしは片付け魔からみればごたごたかもしれませんが、必要な書類は即座に出てくる。

「そんなふうだから、私は身辺整理などといって、ものをぽんぽん処分してしまうことができない。したくない。他人には一文の価値のないものでも、自分にとって大切なものは、大切にもっていたいと思う。」

「昔の服を急いで整理することはない」(p.141)には

「家の中や衣類の整理ばかりしていたら、建設的なことはなにもできない。」・・・

そうなんですよ、わたくしもいつもお片づけばかりしていました。片付けることが目的になっていた感もあります。片付けるのは、何かをするための準備作業なのに。

一昨年田舎のばあ様(親)を見送って昨年一周忌が過ぎて、なにか吹っ切れました。人間いつか死ぬんです。いやでも人生が「お片づけ」されます。

生きているうちは楽しく生きることに専念しよう・・・

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