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2010年9月26日 (日)

なま落語

昨日、池袋演芸場に落語を聞きに行きました。

こう見えてわたくし、落語が三度の飯より好きで・・・ではありません。お友達から「券があるから」とお誘いを受けまして、行く行くと二つ返事でついて行きました。

不肖わたくし、落語はさっぱり不案内です。噺家の名前を言われたって「へー、そー、ふーん」ですが、何ごとによらず、生で聞く(見る)のと、録画録音写真で見るのとでは大違い、生を見ないうちでは好きも嫌いも言えません。機会があれば(券さえ融通してくだされば)、浄瑠璃だろうが能だろうが漫才だろうがなんでも行きます。

で結論から先に言えば「落語は生がいい」。

「第31回 燕路・小染・禽太夫の会」でした。池袋演芸場は小さい寄席です。常連とおぼしき方々でいっぱいになりました。

落語の基礎もわかっちゃいない人間がどうのこうの講釈するのも野暮なので、感じたことだけ作文風に。

前座は若いお兄ちゃん、ナントカ一力さんの「子ほめ」。落語オンチといえども聞いたことあるよな話です。他人さまを心にも無くほめて酒にありつこうというとするものの、付け焼き刃の入れ知恵が空回りしてことごとくうまく行かない・・・

一力さん、声は通ります。話もなめらか。けど、メリハリがない、間がとれない。だもんでつい聞き流しそうになります。間が上手く取れればいいんでけすどね〜(経験でしょうね、きっと。年取ることも必要条件かも。)

次、こみちさん。女性の落語家です。恥ずかしながら、女性の噺家というのを初めてしりました。この人、噺が上手い。ご本人は可愛らしいお顔ですが、話の中のお妾さんの色っぽいこと。泥棒を前に嘘の身の上話をするに、おばあさんは「高橋お伝」という段で笑っちゃいました。稀代の毒婦を担ぎ出すあたり、お妾さんも相当なもの。はたして、夫婦話を真に受けた間抜けな泥棒の財布から大枚を抜き取ってその夜のうちにドロン・・・

その次、禽太夫さん(師匠というべきか)「錦の袈裟」。禽太夫師匠、その名の通り猛禽みたいな見てくれです。いかつい体でするのは与太郎の吉原話。うーん、吉原話は正直、話は面白いのに耳に少々引っかかります。いけませんわな、わははと笑い飛ばしてしまえばいいのに・・・

仲入りののち、小染師匠の「所帯念仏」。嘘か真か、こみちさん辺りから燕路師匠がまだ来ないので、とか燕路師匠がまだ噺を覚えていないので(あと何枚だ)とか、引き延ばし工作のような話をしますが、それもまた面白い。

で、小染師匠、朝のお勤めの念仏をとなえながら、おかみさんにあれこれ文句をつけます。みそ汁はシジミがいいから、と念仏の途中で「シジミ!」と大声でシジミ屋を呼ばったり。小染師匠、ほんとに声がでかい。(あとの燕路師匠が「無駄に大きい声を出して」とか言ってました。)

念仏をとなえながら木魚を叩いているのか、扇子で右膝(太もも)をいい音で打っておりましたが、腫れ上がるんじゃないかと秘かに心配になりました。

そして最後の燕路師匠「猫久」。覚えるのに必死になった新作なのでしょうか。普段おとなしくて「猫」と呼ばれている男がある日血相を変えて刀を取って駆け出して行く。それを目撃したおっちょこちょいの男。床屋へ行き、その様を面白おかしく話したところを侍に聞かれ、侍が詳しく聞き出そうとしますが、なにしろお侍さんとしがない町人、言葉が噛み合わない。とんちんかんな問答をしたあげく、家へ逃げ帰って、今度は偉そうに女房相手に先の問答を聞かせようとするが・・・・

噺の途中で廊下でガタッと物音がし、それがまた間が良くて場内が思わずげらげらっ。わたくしもこの時に笑いのスイッチが入ってしまいまして、その先は箸が転んでもおかしい状態に。余計な物音も実力のうち、でしょうなあ。

はねた後は、常連さんたちの集まりがあったようです。さっそくブログに登場していました。

「燕路・禽太夫・小染三人の会」
http://hi-pause.blog.ocn.ne.jp/blog/2010/09/post_c563.html
(庄助のよたばなし)さん。

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