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2009年11月25日 (水)

箱遺伝子

連休が終わった後はお約束のように仕事が重なって入りまして、ふうう、ちょい忙しかったです。と言っても今年の年収はまた去年を下回りそうな勢いなのですが・・・

通りがかりに見た、小料理屋かな?の新規開店の募集の張り紙には「時給850円〜」とありましたから、世の中全体が収入低下傾向にあるようです。去年より少なくても入ってくるお金があるだけマシだ・・・(と思いませう)

さて、四十九日は無事というかやっぱりというか、それなりに終わりました。今回初参加の人もおりまして、すっかり終わって自宅で茶なんぞを飲みながら言いますのは「愛嬌のあるお坊さんだこと」。

はて、70過ぎた坊様のどこか可愛らしいか。

それはですね、5年前のじい様の時も法要の最中けつまづいてスリッパでおっとっとをしたり木魚叩くバチを取り落としたりだったのですが、今回は法要の最中に袈裟の裾で七本塔婆を引っ掛けて倒して下さいました。こちらはもう慣れっこなので「そうきたか〜」で済ませたのですが、初参加の方は目が点になったらしいです。

いろいろ片づけるのは四十九日が終わってから、の筈でしたが、せっかち揃いの我が一族は「明日親戚の人が来るのに家の中が散らかっているから」という理由をつけて四十九日の前日に模様替えをいたしてしまいました。

どたばたどたばたソファベッドを物置き部屋から客間(実質ばあ様の洋服やらいろいろなもの置き場になっていた)に出し、客間にごたごたあった大小様々の引き出しを物置き部屋に移動し、お仏壇が新しく巨大化して居間に鎮座して圧迫感があったので、隣り合わせの本棚やら電話台を動かして納まりよくしました。一安心。

安心してそのままおとなしくしていればいいものを、勢い余って階段下の倉庫まで開けて「明日親戚の人に持って行ってもらえるものを出しておこう」と石油ストーブ3台を引っ張りだし、ついでに中身もを全部だして片付け。

なにやってるんでしょうね、つくづく。

で、法要が終わったら早速、「これは要らんかね」を始めまして、かなりの分量を捌きました。形見分けだかガレージセールだか分からんでし。

で、親戚も帰ったあと、残ったメンバーで今度は細かいところのお片づけ。いやあ、ゴミが山のようにでましたぞ。勢いづいちゃってるもので、本棚の中のどうでもいい本や町内会の古い総会資料や20年前の公共料金類の領収書だとか。それらにこだわりのある人が亡くなってしまったのですから、学術的に貴重な資料でなし、残された人間にはゴミでしかありません。

(もちろん、じい様の日記とかご先祖様の古い書類とかは保存してあります。戦争中に亡くなった先祖の香典帖や外地動員された際の書類なんぞは大事大事にしまい込みました。)

ばあ様は昔はさっさと物を捨ててしまう人で、わたくしは大事な物をあっという間に捨てられて悲しんだことが多々ありますが、晩年はなんでもかんでもしまい込んでいました。新聞折り込み広告に「永久保存版」とあれば内容がなんであれ大事にしまっておく。郵便受けに勝手に投げ込まれるフリーペーパーもしまっておく。市報も全て綴じてしまっておく。実にばらばらあちこちにしまっておくだけで一切読みませんでした。

思うに、何が大事か判断ができなくなっていたのだと思います。そんなんですから、大事なものがどこにあるかわからなくなる。あれがないこれがない、といつも探し物をさせられるのにうんざりしたわたくしが整理しようとすると、「捨てては困る」と必死に抵抗されました。

もう捨ててもいいですよね。

ところで今回の整理でつくづく感じたことがあります。人間の二分類法には「男と女」「貧乏人と金持ち」「やせとデブ」とかいろいろあるけれど、そこに「箱遺伝子」の有無を加えるべきです。

「箱遺伝子」とは何か。それはですね、人間、本来の用が済んで空いた箱を捨てられる人と捨てられない人とに分類できるという法則。

箱遺伝子を持っている人間は、空き箱は勿論、袋や缶、壜などもなかなか捨てられません。勿論その人なりの基準を満たした物件に限られるのですが。この類いの人間は概してお金を使いたがらない、古いものが好き、高価なものでも己れの基準に合わないものは欲しくない・・・という傾向があります。

持っていない人は概ねその逆だと考えてよろしいでせう。

そして、お母様は箱遺伝子の持ち主でした。大小様々の箱が引き出しやタンスにしまわれ物入れに使われていました。綺麗な包装紙を貼ったものもありました・・・

この遺伝子、しっかりとわたくしに受け継がれています。

今回はわたくしがばあ様の箱をかなり処分しましたが、捨てたのは「材質が悪い」「作りがちゃち」「デザインがよくない」など、わたくしの基準に合わないものばかりです。好みの箱は今後ほかの親族に安易に捨てられないよう、ちゃんと重要物入れの機能を持たせてしまってきました。

そんなしょうもないところに気を使うのは「箱遺伝子」のなせる業なんでしょうねえ。

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